マンU&ミランに“逆オファー”した本田圭佑に地元メディアが失笑

 サッカー元日本代表の本田圭佑が9月30日までに自身のツイッターアカウントを更新し、ヨーロッパ屈指の強豪マンチェスター・ユナイテッドや古巣ミランに対して立て続けに“公開逆オファー”を提示している。

 2018-2019シーズン限りでオーストラリアのメルボルン・ビクトリーを退団して以降、未だに所属先が決まらない状態となっている本田。一部ファンの間ではもはや事実上の現役引退に近づいているのではないかとも囁かれているが、9月28日にツイッター上で“ManUtd”のハッシュタグを添付すると「俺にオファーをくれ。お金は要らないんだ。偉大なチーム、そして偉大なチームメイトと共にプレーがしたい」と英国の強豪マンチェスター・ユナイテッドへ自らを売り込む大胆な逆オファーをして見せたのだ。

 続く30日にも今度は“acmilan”のハッシュタグを付け、「僕はいつでも助ける準備がある。何かあれば連絡してくれ!」と国内リーグでの不調が続く古巣ミランに向けても同様のメッセージを投稿。85万人ものフォロワーが目視できるタイムライン上で強豪クラブへの“公開オファー”をツイートした日本人フットボーラーは史上初となるが、現地メディアだけでなく、ファンからも冷ややかな反応を拝することとなった。

「2020年の東京オリンピックへの出場を目指す本田にとって、トップクラスの舞台で戦う機会が欲しいのは分かりますが、さすがにメキシコやオーストラリアでプレーし、数年間トップレベルから遠ざかっていた33歳の本田の立場は厳しいでしょう。実際、本田が逆オファーを提示したマンチェスター・ユナイテッドとミランはいずれも今季の戦績が振るわず、とりわけ古巣ミランは絶不調の最中にいますが、それでもイタリアメディア『Tutto mercato Web』はこの本田のツイートに対して『我々は3年半の間、ほぼ満足していない』と2013年12月から2017年7月まで在籍していた本田のミラン時代を厳しく振り返っています。また、日本のサポーターからも本田の公開オファーについては『なぜそこまでのハイレベルだと思うのか不思議でならない』『本田は自身を高く見積もりすぎ』『2部クラブで拾ってくれるクラブがあれば儲けものですよ』『自分のことを全く客観視できていない』など辛口な指摘が寄せられてしまっていますね」(スポーツライター)

 かつては現地イタリアで「ミラノへやってきた寿司配達員」「刀のないサムライ」などと不名誉な異名を付けられたこともある本田。公開オファーを提示する強心臓ぶりは興味深いが、そのオファー相手はもう少し吟味する必要があったかもしれない。

(木村慎吾)

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