古賀紗理那の引退会見でわかった女子バレーボール界の“ロス”状態

 パリ五輪女子バレーボール日本代表主将・古賀紗理那の引退会見が8月16日、都内のホテルで行われた。

 台風の最中、50人以上の報道陣が詰めかけたこともあり、会見スタート当初は古賀も緊張の面持ちだったが、夫である男子代表の西田有志もサプライズで出席すると、表情も柔らかくなり笑顔も出た。28歳というバレー選手としての最盛期での引退を惜しむ声もあったが、「私はここまでやり切ることを決めた。後悔はなく終わることができた」とコメントした。

「バレーボール選手でこれだけ大きな引退会見は過去になかったのではないでしょうか。前日(15日)には女子代表選手らが都内でトークイベントを行いましたが、本当は16日に行う予定だったのに、古賀の引退会見と重なるため急きょリスケしたそうです」(夕刊紙記者)

 バレーボール界は10月からプロアマ混在のSVリーグをスタートさせ27年には完全プロリーグ化を目指し期待が高まっているが、今回の引退会見を巡る動きを見ても、女子日本代表にとって「古賀ロス」は計り知れない。もちろん“ポスト古賀”の育成も急務だが、周辺からは「古賀には何らかの形で現場に復帰して欲しい」との声が絶えないのである。

(小田龍司)

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