最近、バターチキンカレーやグリーンカレーなど、本格的な海外風のレトルトカレーの人気が高い。それを反映して、国産の長粒米が注目されている。
日本のカレーは一般的に小麦粉が入ったルーを使用し、とろみがついており、味わいはマイルドなのが特徴。このカレーには従来の粘り気のある国産米(短粒米)が合っているが、海外風味のカレーには、海外で主流のパラパラした長粒米が合っている。そこで、これまで輸入が主流だった長粒米の国産モノが脚光を浴びているのだ。
「無印良品」ではタイのグリーンカレーやインドのバターチキンカレーなど、本場の味を再現したレトルトカレーを多数販売しているが、これらをもっとおいしく食べるための米として、今月17日から長粒米の「プリンセスサリー」の販売を開始。価格はお試しサイズの300グラムが540円(税込=以下同)、オンライン販売専用の2キロが1680円。2023年産は千葉県鴨川市の生産者6軒の約5ヘクタールで生産したという。
またパックご飯メーカーのウーケは昨年7月から「スパイシーカレーに合うごはん」(オンラインショップにて10食2580円)を発売している。鳥取県産の長粒米「プリンセスかおり」を使ったパックご飯で、販売数は徐々に伸びているそうだ。
長粒米はカレーだけでなくチャーハンやパエリヤなどとも相性がいい。今後、国産の長粒米が増えていきそうな気配だ。
(鈴木十朗)