石川佳純の体当たり柔道リポートが物議「死装束になってる」ツッコミ続々

「スタッフは何してる!」「なぜ誰も指摘しない?」などとツッコミの声が寄せられたのは卓球女子元日本代表・石川佳純さんの柔道リポート。7月14日放送のフジテレビ系スポーツニュース番組「すぽると!」に出演し、VTRで柔道の魅力を伝えたのだが、体当たり取材で物議を醸すことになった。メディア誌ライターが解説する。

「石川さんはフジテレビでパリ五輪スペシャルキャスターを務め、開幕後は卓球以外の競技も現地からリポートします。14日の放送では、柔道で兄妹そろって2大会連続の金メダルを狙う阿部一二三選手と詩選手を道場で取材。実際に組み手を行い、柔道の技術や奥深さを伝えることになったのです」

 番組では「かすみん体当たり取材 最強兄妹強さの秘密」と題して取材映像をオンエア。柔道リポートの前、石川さんは道場の前で「緊張しているんですけど、いろんなお話がうかがえる。道着を着て体験できるのですごくうれしいです」と語っていた。画面が切り替わると、柔道着姿の石川さんが登場したのだが、SNSでは「白帯でも似合ってる」と称賛する声があがる一方で、「なんかおかしい?」「襟の合わせがおかしくない?」「死装束になってる?」と物議をかもすことに…。どうやら石川さんは柔道着を「左前」にして着用していたようで、彼女が阿部兄妹の横に並んで立つと、襟の位置が逆になっていることがはっきりと見て取れた。

「これは柔道に限らず、着物全般に言えることですが、自分から見て右側を手前にして、その上に左側を重ねる『右前』が基本。『左前』は亡くなった方の死装束とされています。なお、柔道着には布地の素材や袖の長さ、下穿きの太さにいたるまで細かいルールが定められ、国際的にも『右前』が暗黙のルールとされてきました。1996年のアトランタ五輪では、女子48キロ級の決勝で、優勝候補の田村(谷)亮子選手と対戦した北朝鮮の選手が掟破りの『左前』で試合に臨み、番狂わせを起こしました。予想外の『左前』に、田村がリズムを崩し、うまく組めなかったことが敗因のひとつと言われています。石川さんの体当たりの柔道ロケは視聴者に大好評だっただけに、スタッフが正しい着付けを指摘できなかったことが悔やまれます」(メディア誌ライター)

 東京五輪では卓球女子団体で銀メダルを獲得した石川さん。今後はキャスターとして他競技のルールや魅力をひとつひとつ吸収していってほしい。

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