2024年に開催されるパリ五輪で、女子卓球シングルス代表選考レースを独走する早田ひな。1月22日に東京で開幕する全日本選手権が最終選考対象となるが、彼女のシングルス代表は確実視されている。
21年の東京五輪では、伊藤美誠と石川佳純、平野美宇の3人が団体戦のメンバーであり、早田は補欠だった。21年6月配信の「スポーツ報知」WEB版によると、宮崎義仁強化本部長は補欠に選出した早田について、「伊藤とのダブルスが世界で金メダルを取れるぐらい高レベル。平野とペアを組んだ時も世界トップレベルにあると判断した。団体戦のシングルに出ても3人とは遜色ない活躍をしてもらえる」と高く評価していた。とはいえ、同じ2000年生まれの伊藤と平野が代表に選ばれたことで、早田の心中は複雑だったに違いない。
早田は福岡県北九州市生まれ。地元の「石田卓球N +」に通っていた姉の影響を受け、4歳から同クラブで卓球を始めた。早田の武器はサウスポーから繰り出される強烈なフォアドライブだが、実は彼女は右利き。卓球を始めた当初も右手でプレーしていたという。ところが…。
23年9月27日配信の「TBS NEWS DIG」によると、早田が石田卓球N +に入って約半年後、コーチがある発見をしたという。早田は利き手こそ右だが、利き足は左だということがわかったのだ。コーチによれば、利き手と利き足が逆だと体幹などがブレやすく、プレーに支障が出るという。利き手は練習によって変えられる可能性はあるが、利き足は変えられないといい、コーチは早田の父親に相談した。父親はすぐさま利き足に合わせる形で「左」と決め、サウスポー・早田が誕生したのだった。この時のコーチの気付きと提案、父親の決断がなければ、パリ五輪で卓球のシングルス代表にまで成長できなかったかもしれない。
実は、早田にはもう1つ大きな可能性があるという。
「早田は167センチの高身長で正統派美人。モデル並みのスレンダーボディも目を引きます。引退後は卓球の解説はもちろんのこと、情報番組のコメンテーター、バラエティ番組などでも活躍できそうです。福原愛は離婚問題などでイメージを悪くしましたが、平野早矢香は情報番組などに出演し、石川佳純も今後メディアでの活躍が期待されています。引退後の卓球選手の需要は多く、早田も将来は活動の舞台をテレビやラジオに移すことも十分考えられます」（芸能記者）
パリ五輪での活躍もさることながら、引退後の仕事まで有望視される早田なのだった。
（石田英明）
