「だから面白くなくなった」マツコがフジテレビの入社試験を一刀両断

「だからこんなつまらないサラリーマンしかいなくなったんだ…」

 日本企業の採用試験をめぐって憤りをあらわにしたのはタレントのマツコ・デラックス。7月8日放送のTOKYO MX「5時に夢中!」でのことだった。番組では、ある就活生に関するニュースを紹介。企業側から「大学入学以降、あなたが楽しんでいる際のお写真」の提出を求められたものの、「楽しんでいる写真が1枚もない」という就活生の嘆きを取り上げた。

 この就活に異議を唱えたマツコは「これでいいアイデアって言ってる凡庸な人たちが会社に入ってるってことよね」と指摘し、「天才は集まらないわよね、これじゃあ」と批判。「自分だけの世界」で楽しみを持っている人を「不適合者」とする企業に「たいした会社にはならないわよね」と続けた。

 これに元フジテレビアナウンサーの大島由香里は、自身の就活を振り返り、「エントリーシートの裏にスナップ写真を4枚貼ってください」と指示があったことを打ち明けると、マツコは「そっか、だからフジテレビは面白くなくなったんだ。なるほどね」と言って笑いを誘った。

 その後もトークは続き、大島アナは「趣味は何ですか?って10行で説明するよりもたぶん写真を1枚貼ったほうが本当だし、伝わるってことなのかな」と私見を述べ、マツコは「それを本当だと思ってるとしても浅はかだし、写真に残せるような和気あいあいとみんなで楽しんでいることだけが楽しい趣味なのか」と疑問を呈した。その後、大島アナは“1年目”の入社試験を振り返った。

「私、一人旅の写真ばかり貼ってたんですけど。食べたり、アクティビティやったり…」

 これにマツコは「それで1年目落とされたの?」「孤独じゃダメなのよ」とツッコミを入れていた。メディア誌ライターが解説する。

「大島アナは大学3年生の時にフジテレビを受験するも、1次面接で不合格という結果に…。その年、他の民放局で最終選考に残ったこともあって、再チャレンジを決意。2年目の就職活動で、みごとフジテレビの採用を勝ち取りました。『孤独な写真』を貼って大島アナを不採用にしたフジテレビについて、マツコさんは『だから面白くなくなった』と一刀両断。現在、日本テレビ系『月曜から夜ふかし』など数々のレギュラー番組を持っていますが、現在はフジテレビのレギュラーはなく、時折『アウト×デラックス』のスペシャル版がオンエアされるのみ。およそ10年レギュラーを務めた『ホンマでっか!?TV』を20年に降板したのも本人の意向と言われていますし、フジテレビには苦い思い出があるのかもしれません」

 80年代に黄金期を築いたフジテレビ。視聴率の凋落が叫ばれて久しいが、マツコの力で面白くしてほしい。

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