〝フジのドン〟の退任が決定した。40年以上にわたり絶対権力を握った「日枝帝国」は強制終了される。それでも人事刷新で新たな船出を模索するフジテレビは、4月以降もスポンサー離れは解消されず、看板アナは続々退社。おまけに長寿番組も撤退を固めていく中で、果たしてフジに満開のサクラが咲く日は来るのか!?
元SMAP・中居正広氏(52)の女性問題に端を発したフジテレビの「不適切接待問題」が新局面を迎えている。
3月27日、同局と親会社のフジ・メディア・ホールディングスは定例取締役会を行い、長年にわたり「フジテレビのドン」として君臨した日枝久相談役(87)の退任を発表。大規模な経営陣の刷新を決定したのだ。
実に41年にわたり取締役として強権を振るった〝日枝帝国〟の崩壊について、長年、同局の番組に携わった制作会社プロデューサーはこう指摘する。
「フジもやればできるじゃないかという印象です。日枝氏の息のかかった社員による反発も激しかったようですが、それ以上に独裁の終焉を求める意見が社内で大きかったということです。信頼回復に向けて踏み出すには、これしかなかったとも言えるでしょうが‥‥」
実際にフジテレビを巡る状況は困難を極めている。同日、清水賢治社長(64)はCMスポンサーの現状について言及。先行きは不透明だとして、4月以降のCM契約について「7割弱のスポンサーが判断を保留している」と明かしたのだ。
今なお続く深刻なスポンサー離れについて、広告代理店関係者が証言する。
「1月には『くいしん坊!万才』の1社提供を長らく務めてきた『キッコーマン』から放送を見合わせるよう要請が出され、八方塞がりに陥っている。フジ内部では『ほとぼりが冷めれば元通りになるのでは』と淡い期待を寄せる向きもあるようですが、4月になってもスポンサーが戻らない見込みが高いのです」
なんと「サザエさん」に次ぐフジの長寿番組がまるごと他局に流出する可能性が出ているというのだ。
「実は『くいしん坊』の制作に関しては、キッコーマンのみならず、全国各地で撮影に協力しているJAの存在を抜きには語れません。そのJAが同様にフジテレビの対応を嫌悪しており、別の局で同じようなコンセプトの番組制作を画策しているのです。すでに企画は成立間際で、本決まりとなれば、フジは地方ロケ、イベントも込みの企画、収入もろもろを他局に奪われてしまうことになる」(広告代理店関係者)
同じく、求人サイト運営会社「ディップ」の1社提供で昨春から放送されていたメジャーリーグ情報番組「MLB SHOW-TIME」も1月21日を最後に放送を休止したままだ。
「いよいよシーズンが開幕。今年は大谷翔平、山本由伸だけでなく佐々木朗希もドジャースに加わり、日本人選手の活躍で大盛り上がりだったのですが、いまだ放送再開のメドは立っていません」(プロデューサー)
日本中がドジャーブルーで沸き立っているというのに、フジは蚊帳の外という有様なのだ。
(つづく)