5月16日、米国の経済誌「フォーブス」が発表した「世界のアスリート長者番付」。今年は10年1000億円超の巨額契約を結んだドジャース・大谷翔平が上位にランクインすると見られていたが、結果は8530万ドル(約133.8億円)で13位。野球界ではサイ・ヤング賞3回受賞の28位M.シャーザー(レンジャーズ)の5990万ドル(約94億円)に大差をつけての1位だったが、全体では大谷より稼ぐアスリートが12人もいたことに驚いた方も多いはずだ。
1位はC.ロナウド(アル・ナスル)で2.6億ドル(約408億円)。2位に昨年マスターズを含む、米ツアー4勝を挙げたゴルフのジョン・ラームの2.18億ドル(約342.1億円)、3位にリオネル・メッシ(インテル・マイアミ)の1.35億ドル(約212億円)と上位3人中2人がサッカー界のレジェンドが入った。
続く4位には八村塁のチームメイトでロサンゼルス・レイカーズのレブロン・ジェームズの1.282億ドル(約201.1億円)、5位にはヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)の1.11億ドル(約174.1億円)とNBAのスター選手2人がランクインした。
以下は、6位エムバペ(サッカー/パリSG)の1.1億ドル(約172.5億円)、7位ネイマール(サッカー/アル・ヒラル)の1.08億ドル(約169.4億円)、8位ベンゼマ(サッカー/アル・イテハド)の1.06億ドル(約166.3億円)、9位S.カリー(NBA/ウォリアーズ)の1.02億ドル(約160億円)、10位L.ジャクソン(NFL/レイブンズ)の1.005億ドル(約157.7億円)、11位ジョー・バロウ(NFL/ベンガルズ)の1億ドル(約156.9億円)、12位ケビン・デュラント(NBA/サンズ)の9330万ドル(約146.4億円)。
そして、大谷に次ぐ14位には、スーパーミドル級統一王者のカネロ・アルバレス(ボクシング)の8500万ドル(約133.3億円)、15位にはP.マホームズ(NFL/チーフス)の8440万ドル(約132.4億円)と続く。
「サッカーのC.ロナウドとメッシ、NBAのレブロン・ジェームズは日本での知名度も高いですが、余程のスポーツ好きでもない限り全員の名前を知っている人はいないはずです。でも、全員がその分野ではスーパースター。気になるのは、スポンサー契約やライセンス使用料などの競技外収入も記されている点。大谷翔平は収入8530万ドルのうち、競技外収入が6000万ドル。これはメッシの7000万ドルには及ばないものの、1位のC.ロナウドと同額。人気度では上位12人のアスリートと比べて遜色ないことがわかります」(スポーツジャーナリスト)
日本の至宝は、異例の「97%後払い契約」を結んでいなければ、ベスト5入りを果たしていたかもしれない。