「モーニングショー」でリニア大激論「活断層6本」「脱線しない電車はない」

 5月26日に投開票を迎えた静岡県知事選挙で、立憲民主党と国民民主党推薦の鈴木康友氏が初当選を果たした。自民党推薦の大村慎一氏が敗れたことで、自民党は3つの補欠選挙に続いて4連敗となったが、気になるのは前知事の川勝平太氏が反対の姿勢を貫いてきたリニア中央新幹線の動向だ。

 5月27日放送の「羽鳥慎一 モーニングショー」(テレビ朝日系)では、リニア開業をめぐって激論が繰り広げられた。リニアに試乗した経験があるというタレントの石原良純は、「乗り心地はすごくいいですけど、(窓の)外はつまんない。真っ暗だから」と述べつつも、「新しい乗り物ですよ」「輸出できる日本の技術」と位置づけて、「これをやめてしまうのはどうなのかな」と“中止派”に疑問を呈した。

 これに待ったをかけたのが、元テレビ朝日社員の玉川徹氏。「6本、活断層を横切る形でトンネルが通っている」と指摘し、「そういうふうなもの(地震)が起きた時には、スピードが速いというのが逆に大丈夫なのかな」「止まれないっていうことが大丈夫なんだろうか」と問題提起した。

 これに石原良純は「でもね、脱線しない電車はないし、落ちない飛行機はない。これ間違いないことだから。それのために新しい技術が進んでいって…」と反論。東海道新幹線が丹那断層を横切る丹那トンネルを引き合いに出して、「何が起こる? これわかんないですよ」と語り、「絶対安全を担保するために鉄道は引けない」と持論を展開した。

「『モーニングショー』で、石原さんと玉川さんの意見が割れるのはいつものことですが、リニアをめぐる議論でも、推進派と慎重派に分かれていた模様。ネット上でも、《リニアの経済効果を知らんのか》《直下型地震を怖がったら新幹線にも乗れないよ》などと石原さんを擁護するコメントが見られる一方、《良純はJR東海の広報か》《そのうち爆発しない原発はないとか言い出しそう》といった辛辣なコメントも…。鉄道愛好家と知られる石原さんと地震災害に詳しい玉川さんがリニアの議論で衝突するのも当然かもしれません」(メディア誌ライター)

 リニアの静岡工区では水資源への影響が懸念されている。新知事の決断やいかに。

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