決算時にも言及されなかった「ドラクエシリーズ12」の発売発表はやっぱり「あの日」か!

「特別損失」を計上した際は株価が上がり、その特損を含む決算が発表されるとストップ安に見舞われたのが、スクウェア・エニックスHDだ。

「スクエニが、決算で約221億円の特損を計上する、と発表したのが4月30日。これを受けて同日5718円だった株価は、翌営業日に6012円に上がりました。ところが、実際の決算発表があった5月14日には、前日より1000円も下げてストップ安となったのです。特損の中身は、ゲーム開発で選択と集中を行うため、中断したゲームにかけた製作費等ということでした。これで悪材料が出尽くしたということで株価が上がったのでしょうが、決算では本業の儲けを示す営業利益が前期比26.6%ものマイナスだった。これが嫌気され、売りが殺到したのだと思われます」(経済ジャーナリスト)

 同社は、昨年6月に看板ゲームの1つである「ファイナルファンタジー16」を発売している。にもかかわらず、思ったほど利益が伸びていないことも株価を下げた要因と言われている。

 決算の数字は投資家を失望させたが、一方で、ゲームファンの不安も高まっているという。特損の理由である「開発を中断したゲーム」が何なのか、という話題で持ちきりなのだ。

「ファンを悩ませているのは、やはり「ドラゴンクエスト12」の発売についてです。ドラクエ12は、2021年5月に発売予告があったものの、その後の情報はないに等しい。しかも、同社が決算発表の際に明かした『中期ビジョン』の中にも、FFはあるのにドラクエの名前がなかったのです。そのため、『開発が中断されたのはドラクエ12ではないか』と、ファンは気が気ではないようです」(前出・ジャーナリスト)

 ただ、ドラクエは同社にとって象徴的ゲームであり、ドル箱のはず。そのシリーズ第1作が発表されたのが1986年5月27日で、毎年5月27日は「ドラクエの日」とされる。やはり「発売発表」をするならこの記念日ではないかと、多くのファンは期待に胸を膨らませているのである。

(猫間滋)

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