広島のドラフト1位・常広羽也斗投手のデビューがいよいよ近づいてきた。
常広は長らく3軍での調整が続いていたが、4月17日に山口県岩国市の由宇練習場でシート打撃に登板。打者8人に対して29球を投じ、安打は3本とまだまだ完璧ではなかったが、最速は149キロをマークし、上々の仕上がり具合だった。
常広は1月に青山学院大学卒業に必要な単位を取得するため広島を離れ、東京で学業に専念していたが、2月のキャンプの途中から1軍に合流。しかし一向に調整ペースが上がらず、リハビリ組の3軍に回っていた。
スポーツライターが語る。
「常広の調整不足は、大学を卒業する単位が足らず、一時期勉強に専念していたためでしょう。常広は合同自主トレに参加した際、卒業について質問されると『まぁ大丈夫です』と語っていましたが、青学野球部の公式ページのOB紹介ページを見ると、『卒業年』が1人だけ空白になっており、どうやら卒業することができなかったようです。今後は練習を続けながら不足分の単位を取るのか、それともそのまま中退するのかはわかりませんが、現在は気持を入れ替えて調整に励んでいます。ファンからは交流戦あたりでの登板が期待されていますが、遅くても前半戦にはデビューしたいところです」
常広は順調にいけば巨人の菅野智之レベルの活躍ができると期待されている大型ルーキーだ。大学卒業にはつまずいてしまったようだが、プロで活躍すればそれも帳消しになるだろう。今は焦らずにじっくりと体調を整え、衝撃的なデビューを飾ってほしい。
(ケン高田)