フランクフルトと“終身契約”長谷部誠が欲しい!宮本恒靖JFA新会長のヤキモキ

 サッカー元日本代表主将でドイツ1部リーグ、アイントラハト・フランクフルトに在籍する長谷部誠が4月17日会見を行い、「今季終了後に現役を引退します」と話した。いきなりの引退劇に見えるが、それは違う。

 長谷部は昨年末に引退を検討したが、今季でフランクフルト10季目、そして今年節目の40歳を迎えることで1季現役を延長していた。つまり計画通りの引退発表というわけだ。

「そんな長谷部にはバラ色の第二の人生が待っています。フランクフルトでは長谷部に対してすでに“終身契約”を提示している。コーチなのかフロント入りなのかこれからの交渉になりますが、日本人選手としてあり得ない待遇です」(サッカー担当記者)

 これにヤキモキしているのが日本サッカー協会(JFA)である。4月に会長に就任した宮本恒靖氏が前途多難な状況だからだ。

「JFAは表向き黒字にはなっていますが、大半は自社ビルだったJFAハウスの売却益が占めている。また、宮本氏と一緒に仕事をする理事には同い年で今も親交ある中田英寿氏や本田圭佑の入閣も期待されましたが、結局はなかった。JFA会長になっても何をやりたいのか見えてこない」(夕刊紙記者)

 サッカー男子ではパリ五輪アジア最終予選を兼ねたU23(23歳以下)アジア杯(カタール)が日本時間で4月15日から開幕しているが、これが盛り上がらない。初戦の中国戦はテレビ朝日が地上波で生中継したものの、世帯視聴率が10%を切った。非常事態である。

「パリ五輪出場権は3位まで、4位はパリで行うプレーオフ(対ギニア)になる。JFA内部でも五輪予選で3位には入れないという声が大きい。過去大会連続出場している五輪代表チームではなかった危機感です」(JFA関係者)

 宮本新会長には“右腕”となる参謀役の理事もいない。そんな中、長谷部が喉から手が出るほど欲しいツネ様なのだ。

(小田龍司)

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