長谷部誠が侮辱行為? 現地メディアが報じたトラブルの真相とは

 ドイツのスポーツメディア『Kicker』が3月4日、フランクフルトに所属する元日本代表キャプテンの長谷部誠による“侮辱行為疑惑”について報じている。

 フランクフルトは2日、ブンデスリーガ第24節で本拠地コメルツバンク・アレーナにホッフェンハイムを迎え、後半15分には1-2とリードを許すも、試合終了間際に2ゴールを奪い返す劇的なゲーム展開によって3-2と逆転勝利。この熱戦でも先発フル出場を果たし、チームの精神的支柱として安定感あふれるプレーを披露した長谷部だったが、後半35分、ホッフェンハイムの選手がピッチ上で治療を受けていた際に敵チームスタッフへの“侮辱行為”があったと報じられてしまった。また、『Kicker』はドイツサッカー連盟が長谷部の振る舞いに関しての調査を開始する可能性についても言及し、事実関係が明らかになれば、なんらかのペナルティーが科されてしまうかもしれない。

「後半35分というのは、まだホッフェンハイム側が2-1とリードし、時間稼ぎをするにはうってつけのタイミングだった為、長谷部はホッフェンハイム選手がピッチ上で時間をかけて負傷の治療をしていたことに立腹し、口論していました。すると試合後に相手チームのスポーツディレクターが『(長谷部が)我々の医療班に向けて侮辱行為をした』と証言し、長谷部が劇的な逆転勝利をあえてホッフェンハイムのベンチの前で祝福していたことについても怒りを露わにしています。『心を整える。』の著書で知られる長谷部には意外な今回の騒動ですが、ネット上には『調査するならホッフェンハイムの時間稼ぎについてもきちんと調査すべき』『アジア人にやられたのが面白くないんでしょ』『負けた腹いせの批判』との声が上がり、長谷部を支持する反応も多いです」(スポーツライター)

 ヨーロッパや南米のサッカーでは、負傷を装った時間稼ぎの行為が一部で横行している一方、本当に重傷を負っているケースもあるため、第三者の目からその見極めをすることは困難だ。しかし、今回のケースに関しては、長谷部と敵チームが口論を繰り広げた現場を近くで見ていた主審が長谷部へイエローカードを提示していないことから、過度な暴言や侮辱行為はなかったのではないか、と思われる。

 試合中には時に“熱い本性”を露呈させてしまうこともある長谷部キャプテンだが、果たして今回の騒動にはどのような裁定が下されるだろうか。

(木村慎吾)

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