トランプ再選で勃発!「第二次米中貿易戦争」で日本が直面する危機

 秋の米大統領選までもうすぐ半年となるが、現在のところトランプ氏とバイデン氏の支持率は接戦模様で、トランプ氏が若干有利とするメディア報道もある。

 トランプ氏はいくつかの裁判を抱えており、今後バイデン氏が支持率でトランプ氏を突き放す可能性もあるが、いずれにせよ我々はトランプ氏が勝利した場合のシナリオを想定しておく必要があろう。

 仮にトランプ氏が大統領に返り咲いた場合、中国との関係はどうなるのだろうか。まず極めて高い確率で生じるのが、“米中貿易戦争”の再来だ。トランプ氏は2017年からの政権1期目の時、対中貿易赤字に強い不満を抱き、それを打開するため輸入する中国製品に対して次々に追加関税を仕掛けた。中国側もそれに強く反発し、米国製品に対する報復関税を強化。米中の間では関税引き上げや輸出入規制など貿易摩擦が激化した。これは米中貿易戦争と呼ばれ、世界経済を負のスパイラルに追いやった。

 それが再び生じる恐れがあるのだ。トランプ氏がホワイトハウスに戻れば、中国製品に対して一律60%の関税を課すなどと主張しているので、政権2期目でそれが実行される可能性は極めて高いだろう。

 そして、米国大統領は通常1期目は再選を意識し、国民や議会の要望に耳を傾けながら慎重に政権運営をしていくことになるが、2期目はそれ以上の延長はないことから、自分がやりたいことを思う存分できる。2期目となれば残りは4年間しかないので、徹底的にやっていくことは間違いない。よって、1期目以上に中国に対して強硬姿勢になる可能性が高く、第二次米中貿易戦争は第一次より過激なものになるだろう。

 これは日本企業にとって極めて深刻な問題だ。第二次米中貿易戦争において、トランプが追加関税だけではなく、そもそも中国からの輸入を停止する、原材料で中国産が使用されている製品の輸入を禁止するなどと言った場合、日本企業でも米国に自社製品を輸出できなくなるケースが増える。米中貿易戦争の再来によって、日本企業は危機に陥る可能性があろう。

(北島豊)

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