タモリが一般人に「頑張ってください」と声をかけてほしくないワケ

 9月7日放送の「ブラタモリ」(NHK)で芸能人が一般人から言われる言葉への疑問を語ったタモリ。

 タモリは京都での屋外ロケの途中で一般男性から「頑張ってください」と声をかけられ、「なんで芸能人に『頑張ってください』って言うのかな」とぼそり。「俺たちはそんなに熾烈な戦いをしているのか?」と続けた。さらに「昔、代々木を歩いていて浪人生にも言われたけど『お前が頑張れ』って。俺も結構頑張ったんだから」と、タモリ自身も1年間の浪人生活を経て早稲田大学第二文学部西洋哲学専修へ入学しただけに思った、とコメント。
 
 番組アシスタントの林田理沙アナが「一般人の感覚だと『頑張ってください』って言いたくなります。『応援しています』みたいな」と一般人側の立場になって説明すると、タモリは「戦ってるんだ、俺。アスリートなんだ」と笑顔を見せた。

「タモリは2018年10月2日放送の『news zero』(日本テレビ系)でも、有働由美子との対談で『頑張る』という言葉に対するこだわりを見せていました。有働は以前、タモリから『番組を長続きさせるコツ』として『頑張るな』と言われたと振り返り、有働がその真意をタモリに問いただすと『頑張ると疲れる。疲れるとやっぱり続かないですよ』『頑張れって、今の世の中、言い過ぎじゃないですか。“頑張れ”とか“生き方”とか、あんまり言い過ぎて、ちょっとみんな重いことになってるんじゃないですかね』と視聴者に刺さる持論を展開。おそらく『頑張る』という言葉が気に障るというか、イラッと来るのでしょう。端的に言えば大きなお世話ですからね」(テレビ誌ライター)

 もしも街でブラつくタモリを見かけても「頑張ってください」という言葉は飲み込んだほうがよさそうだ。

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