「ブラタモリ」レギュラー放送終了で「引退Xデー」の予感に早くも広がる「ロス」

 NHKは2月14日、東京・渋谷の同局で定例会見を行い、新年度の改定番組を発表。タレントのタモリがMCを務める「ブラタモリ」が来年度、レギュラー放送されないことがわかった。

 山名啓雄メディア総局長は会見で「現在のスタイルは今年度で区切りをつける」と説明したが、「視聴者の皆さんにもっと楽しんでいただけるような番組を目指していく」と、イレギュラーでの放送の可能性は残している。

 同番組は街歩きが趣味のタモリが全国各地をブラブラ歩きながら、街の歴史や文化などに触れる紀行バラエティー。2008年に単発でスタートし、09年10月に第1シリーズがスタート。シリーズを重ね、現在は15年4月から続く第4シリーズが放送中だ。

 ビートたけし、明石家さんまと並び「お笑いビッグ3」といわれるタモリだが、現在のレギュラー番組は「ブラタモリ」と総合司会を務める「ミュージックステーション」(テレビ朝日系)の2本のみ。現状のままでいけば、4月からレギュラー番組は1本となる。

 1945年生まれのタモリは御年78歳。引退してもおかしくない年齢であり、これまでも引退報道が出ている。たとえば昨年3月の「女性自身」WEB版は80歳を区切りに引退する方向であることを報じた。同4月発売の「週刊文春」によれば、タモリは自宅で療養中の妻の介護や家事をしており、親しい知人に「いま終活中なんだよ」と語ったという。実際に終活中となれば、引退を視野に入れていても不思議ではない。

「1982年にスタートした『笑って良いとも!』(フジテレビ系)で国民的タレントとして認知されて以降、長年にわたってテレビ業界を牽引してきた1人。それだけに『ブラタモリ』のレギュラー放送終了のニュースはXでもトレンド入りし、《一時代を築いたタモさんの番組が終焉を迎える寂しさよ》《タモさんどんどん見られなくなる》《年齢を考えたらいつかはそうなる日が来るよね》などと、ネット上は“タモリ・ロス”“ブラタモリ・ロス”の声で溢れ返りました」(テレビ誌ライター)

 引退のXデーも近いのか。

(石田英明)

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