僕たちは「被害者芸人」(3)明石家さんまの「豪州別荘」を赤の他人が使用していた!

 芸能人は海外旅行が大好物。しかし、日本から飛び出せばタダの人、一般人と同じく格好のターゲットになっていた!

 被害者として群を抜くのがおぎやはぎの矢作兼(53)だ。ヨーロッパに行くたびにスリ被害に。合計で3回もあっていると放送作家のH氏があきれる。

「最初はローマで矢作が街頭アンケートを受けている時にスラれました。アンケートをボードで書いていると、本人からは見えないボードの下から、スリが手を伸ばしてきて、ポケットの中の財布を盗み取ったそうです」

 外国人観光客を狙った犯行か? 怒りが冷めぬ矢作に次の災難が襲いかかる。

「15年に旅行でクロアチアへ行った時でした。観光名所の旧市街からホテルに戻るバスの車中でスラれました。治安がいいからと気を抜き、満員のバスの中で肩掛けカバンを背中側に背負ってしまった。ホテルの部屋に戻って、チャックが開いていることに気づき、中を確認すると、換金したばかりの現地紙幣が3万円分消えていた」(前出・H氏)

 なんでも矢作と一緒に満員のバスにギリギリ乗り込み、次の停留所で降りていったエイミー・ワインハウスに似たどぎつい感じのおばさん2人組が怪しかったというが、もはや後の祭り。3度目は、17年のことだ。

「イタリア・ピサの斜塔に向かう電車内でした。矢作と奥さんが席を探し、通路を歩いていると、奥さんが『やめてよぉ』と後ろの2人組に叫んだそうです。ハンドバッグの中に手を入れられていて、矢作が『えっ、スリ?』って言ったら、ジェスチャーで『違う、違う』と返し、そのまま通り過ぎていったそうです」(前出・H氏)

 穏やかな国で生活する日本人は、海外では狙われやすいのだろう。

 海外といえば、芸能人が所有する別荘にもよく被害が報告されている。

 番組制作会社のディレクターが教えてくれた。

「明石家さんまさん(69)は、毎年、年末から正月にかけてオーストラリアのゴールドコーストにある別荘でゴルフ三昧の休暇を送るんです。敷地内のプールからヨットに乗り、イルカが戯れる海に出られる自慢の別荘です。そこの管理人がさんまさんに無断で、他人に別荘をホテルとして貸し出していたんです。もちろん管理人はすぐクビになりましたが、ゴルフバッグもなくなっており、さんまさんはあきれていましたよ。その事件の後は、別荘地全体が貸し出せないルールとなり、事なきを得たそうです」

 金持ちばかりが集まる、セキュリティ高めの場所でも、トラブルと無関係ではいられないのだ。

「笑福亭鶴瓶さん(73)にも似たような話があります。かつて鶴瓶さんは、年に何度も通うハワイマニアで、人生で最初の家をオアフに建てました。ある時、連絡なしに別荘に行くと、管理人の家族が住み着いていたことが発覚したんですよ。ご夫婦が休むマスターベッドルームに管理人が半裸で寝ていたんです。管理人は『お~っ』と驚いて起き、慌ててズボンの片方に両足入れて、ひっくり返ったそうです。鶴瓶さんが若い時に建てた大事な家でしたが、結局、そのことがきっかけで売却しました」(前出・ディレクター)

 最後は別荘つながりでタモリ(79)を襲った悲劇で締めよう。芸能プロ関係者が明かす。

「かつてタモリさんが伊豆で10本の大きな木がある土地を購入した。なんでもその木を生かして別荘を建てるほど、その景観をとても気に入っていた。ある日、別荘に笑福亭鶴瓶を招待することになり『今度行くから、木切っておいて』と管理人に頼んだ。タモリさんは枝の剪定をお願いしたつもりでしたが、数日後に別荘に赴くと、10本の木々はすべて根元から切られていた。『これは怒ったほうがエエやろ』とあきれる鶴瓶に対し、タモリさんは『切っちゃったもんはしゃーないね』とアッサリ諦めたそうです」

 口は禍の元。内心言った自分にはらわたが煮えくりかえっていたハズだ。

(つづく)

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