日本サッカー協会（JFA）は3月14日、W杯アジア2次予選・北朝鮮戦（21日＝国立、26日＝平壌）に向けたメンバーを発表する。
注目は性加害疑惑スキャンダルの渦中にいる伊東純也の動向だ。伊東本人は「僕は巻き込まれた」とした上でJFAが決めたアジア杯期間中の「代表離脱」も本意ではないと主張。所属するフランス1部のスタッド・ランスでは“推定無罪”の姿勢で、毎試合主力として試合に出場している。
では、そんな伊東がW杯予選に招集されるのかどうか。森保一監督は伊東本人とは「連絡をとっていない」としているが、森保ジャパンは苦境に追い込まれている現状がある。優勝を公約にしていたアジア杯ではまさかの惨敗。ネット上では森保監督の解任論も吹き荒れている上、ここまでチームを牽引してきた大黒柱の三笘薫が腰痛を発症。所属クラブでも長期離脱しており、森保監督は「今はしっかり治療に専念してほしい。北朝鮮戦には招集しません」と断言している。
「W杯でドイツやスペインを薙ぎ倒したのは伊東と三笘による2列目からの切れ味鋭い突破があったからこそ。その2人が招集できないとなると、かなり苦しい戦いになる」（日本代表担当記者）
加えて問題は、いまだ不透明なアウェーの平壌開催だ。
「W杯予選を主催するアジア・サッカー連盟（AFC）は今年1月に平壌開催を正式発表していますが、それでも二転三転することはある。何しろ女子の五輪予選では試合3日前の夜に平壌からサウジアラビアに変更になっていますからね」（夕刊紙記者）
戦力的に三笘を欠いた上に伊東が招集できなければ、たとえ平壌で確定したとしても、完全アウェーの洗礼が待ち受ける試合では大苦戦が予想される。
（小田龍司）
