8大会連続のW杯出場を決めた日本だが、問題は山積している。その1つが、10月から11月にかけて計4試合を行う国内での親善試合だ。
JFA(日本サッカー協会)では10月10日に大阪吹田、14日に東京で、11月14日は豊田、18日は東京という親善試合の日程を発表しているが、
「問題は対戦相手なんです」(サッカー記者)
その理由は日程調整だ。世界最速でW杯出場を決めた日本に対し、南米や欧州の強豪国はこれからが正念場となる。
「そんな時に日本との親善試合をブッキングしようという強豪国はなかなかいないでしょう」(民放局ディレクター)
親善試合のマッチメークはJFA会長の仕事の1つでもあり、宮本恒靖会長は「チームから強豪国とやりたいという要望が来ている」と話しているが、対戦相手の選考は難航しているようだ。
JFAは3月21日にW杯出場記念会見を行い、宮本会長、森保一監督、遠藤航主将、山本昌邦ナショナルチームダイレクターらが出席した。その際、「W杯に向けてJFAへリクエストは」という質問に対し、森保監督は「この席でお話しするのはギクシャクするからやめましょう」と苦笑いしている。
「この苦笑いは、リクエストしても親善試合が決まらない、という監督の苛立ちの裏返しだと、大方の記者は解釈しましたね」(前出・記者)
W杯出場は決めたものの、森保ジャパンの前途はまだまだ多難と言えそうだ。
(小田龍司)