近年、ユーザー数が急増している求人検索エンジン。全職種、全雇用形態に対応していることや、地方求人に強いこともあり、今や職探しにはなくてはならないツールになっている。
そんな求人検索エンジン大手で先ごろ、令和時代では信じられない「トンデモ求人」が公開されていたことがわかりSNSをザワつかせた。その求人の業務内容は、システムリプレース(画面機能の再構築および帳票の修正など)とあり、必須スキルとしてHTML5、CSS3、Javascriptが求められていた。
ここまではよくある求人の一つと言えるが、問題はその後だ。本来性別を限定することは男女雇用機会均等法で禁止されているにもかかわらず、「女性限定」と指定されており、さらに「容姿端麗尚可」と記載されていたのだ。また備考欄には「30代までの女性限定 若い子歓迎」とあり、「信じられない…」と呆れる声が相次いでいる。
「現在、この求人は削除されていますが、求人検索エンジンには様々な業者が登録されているため、中には問題のある会社も少なくありません。実際、求人を装って応募者の個人データを収集しているのではないかと疑いたくなる会社もありますね。応募してきた求職者に対してまだ採用していないにもかかわらず、口座情報などの個人情報を聞き出すケースもあります。少しでも怪しいと思ったら応募するのは控えた方がいいでしょう」(就職アドバイザー)
求人検索エンジンは、基本的に誰でも無料で求人を掲載でき、また任意に内容を変更できるため、良い条件だけを載せ都合の悪い条件を隠すことも可能だ。さすがに「容姿端麗」を条件にする会社に応募する人はいないだろうが、信用できる求人を探したい人は、転職エージェントの利用なども考えた方がいいかもしれない。
(ケン高田)