時給2万円の破格ギャラも…大阪・飛田新地の艶求人が注目を集めるワケ

「最近、SNSを見てると、新地関連の求人広告を見かける機会が増えました。15分で5000円とか、60分で2万円とか、コロナ禍の大不況下とは思えない破格のギャラが掲示されていて驚きますよ。パパ活とかするより効率よさそうなので、出稼ぎもいいかなって一瞬思っちゃいますよね」

 東京都内で夜のクラブに勤務する現役ホステスのA子さんはこう言って驚きを隠さない。A子さんはかつて「月収3ケタ」を誇る売れっ子クラブ嬢だったが、コロナ禍の休業や時短営業で収入は激減。現在は貯金を切り崩しつつ、以前に客からもらったブランド品を換金して生計を立てている。「このままだと家賃を滞納するのは時間の問題」(A子さん)とあって、現在暮らす高級賃貸マンションからの撤退か、ピンク業界への参入を考え始めているという。

 そんなA子さんの目に止まったのがいわゆる「新地」での艶稼業だった。夜の情報誌ライターが解説するには、

「古くからある色街では、性的な商行為が容認されてきました。色鮮やかに着飾った女性たちが建物の入り口で笑顔を浮かべてアピールし、その艶香に引き寄せられた客が、15分いくら、30分いくら…といった具合にお金と引き換えに性的な快感を得るわけです。なかでも大阪の飛田新地はとびきりの美女が集まることで知られ、コロナ禍でも多くの男性客が押し寄せているそうです」

 飛田新地の艶求人が注目を集める理由は、その独特なサービス内容にあるという。

「もちろん女性によって差はありますが、もともとキスなどの接触行為は禁止されていました。ごく一般のピンク店と違って、口によるサービスはなく、それだけ飛沫感染のリスクは少ないと言えます。下腹部をサッと拭いて、膨張させたらパパッと放出するというごくシンプルな内容。いかに短時間で男性を満足させるか…という点に特化した業態かもしれません。コロナ禍でも客足が途絶えない理由も理解できます。じつはこの飛田方式を取り入れようと、全国各地からピンク店のオーナーが視察に訪れているという話も聞きます」(夜の情報誌ライター)

 コロナの感染リスクがある程度おさえられるうえに、「最高時給2万円」を掲示されては、「飛田新地で働こうかな」と興味を示す女性が増えるのは当然かもしれない。前出のA子さんはこう語る。

「じつは知り合いのそのまた知り合いの女の子が、飛田で働いて2カ月で200万円くらいの借金を完済したっていう話を聞いたんです。あの求人を見るとあながちウソじゃないなって…。それに今はすごい働きやすいというか、以前は外国人観光客がドッと通りに押し寄せてパシャパシャ写真を撮っていくのが当たり前だったみたいだけど、今はそんなストレスを感じることがないから仕事に集中できるって。それに有名艶女優のなかには飛田出身のコも多いらしくて、そんなに怪しいところじゃなさそうですしね。とりあえず今回の緊急事態宣言の解除の見通しが立たなくなったら、本気で考えようと思ってます」

 東京五輪が無事開催の運びとなっても、“変異種”の影響もあって、日本に入国する外国人観光客はかなり制限されることになりそうだ。冷やかしで通りを訪れる観光客が減ったことで、色街の環境も少しは改善されたのかもしれない。

(平沼エコー)

ライフ