北陸新幹線「関西→金沢」に大問題発生!「乗り換え駅が大混雑する」

 3月に石川県・金沢駅から福井県・敦賀駅まで延伸される北陸新幹線。これに伴い、これまで関西から北陸方面に向かう在来線の特急は「敦賀止まり」となる。

 この結果、新幹線を使わない客が金沢に向かうには、敦賀駅で新幹線に乗り換える必要があり、これまでより平均17分早くなるものの、料金は1620円高くなってしまう。

 乗り換え地点となる敦賀駅では混雑が予想されるため、JR西日本は18日、職員ら900人を動員して乗り換え実験を実施した。3階の新幹線ホームから2階の改札を経由し、1階の在来線特急ホームへ職員が一斉に移動したのだ。ところが、エスカレーターに人が殺到し大混雑になってしまった。当初想定していた予想乗り換え時間の8分をはるかに超える13分もかかることが明らかになったのである。

 このシミュレーション結果に、鉄道ファンからは《17分早くなるけど乗り換えに13分かかって1620円アップって…》と不満の声が続出している。

「これまでは新幹線と在来線の特急(急行)を金沢駅で乗り継ぐ際は、在来線の特急料金と指定席料金が半額になる『乗換割引』制度がありましたが、北陸新幹線の敦賀開業後は廃止されます。沿線の利用者からは、全線開通までは福井や金沢まで特急(急行)のサンダーバードを残して欲しいという要望が上がっていたものの、これも叶いませんでした。今後は敦賀駅のエスカレーターを増設するなど、なんらかの対策が取られるでしょうが、お年寄りや子連れにとってはハードな乗り換えとなりそうです」(鉄道ライター)

 北陸新幹線の金沢-敦賀間の開業は3月16日の予定だ。それまでにはぜひとも安全で快適な乗り換えを実現して欲しいものだ。

(ケン高田)

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