【北陸新幹線延伸】唯一の新駅「越前たけふ」が“秘境駅化”する懸念

 3月16日に金沢―敦賀の125.1㎞の区間が延伸開業を迎える北陸新幹線。これに伴い、新たに5駅が新幹線の駅として誕生するが、そのうち小松、加賀温泉、芦原温泉、福井の4つは在来線も走っており、もともと関西方面と金沢を結んでいた「特急サンダーバード」の停車駅でもある。

 そのため新駅は「越前たけふ駅」のみとなるが、ネット上には《田んぼの真ん中にあってポツンと一軒家状態》《新幹線秘境駅と化すのでは?》なんて不安のコメントも多い。

「在来線との乗り換えには東に約2㎞離れた武生駅を利用する形になり、新幹線の時間に合わせてシャトルバスが運行されます。しかし、運賃は500円と距離を考えればかなり割高で、地元からは『高い。駅の利用に水を差すことになるのでは?』と批判の声も上がっています」(鉄道専門誌編集者)

 また、敦賀発着の北陸新幹線は上下線で1日各14本ずつだが、越前たけふ駅に停車するのは半分の7本ずつ。しかも、敦賀駅までは武生駅からでも在来線快速なら約25分、福井駅にも約14分で行くことができるため、「通勤や通学での新幹線利用客はあまり期待できない」といった懸念もあるようだ。

 実際、1日の平均乗車人員の少ない新幹線秘境駅としては、東北・北海道新幹線の「いわて沼宮内駅」の57人(※22年度)、「木古内駅」の52人(※19年度)、「奥津軽いまべつ駅」の26人(同)が有名だが、これらの仲間入りを果たしてしまう可能性は否定できない。

「駅前に600台分の無料駐車場があるのは大きな魅力ですが、予想される利用客の大半は駅に隣接する『道の駅 越前たけふ』が目当ての人たち。武生市内には大河ドラマ『光る君へ』の展示施設『越前大河ドラマ館』があり、全国から観光客の来場が期待できるものの、営業期間は今年12月までなので…」(前出・編集者)

 早ければ来年にも正念場を迎えることになりそうだ。

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