起死回生の一手となるか? JR北海道が「茶室もある」豪華観光列車を投入!

 2010年代以降、鉄道各社がこぞって投入している豪華観光列車。そうした流れにJRグループでは唯一乗り遅れた感のあったJR北海道だったが、26年春から豪華観光列車を運行する計画を進めていることを地元紙「北海道新聞」が昨年大晦日にスクープとして報じた。

 車両のベースとなるのは、すでに引退したキハ143系。観光列車ブームの火付け役となったJR九州の「ななつ星in九州」を手がけたことでも知られる水戸岡鋭治氏がデザインを担当し、「赤い星」と「青い星」(※いずれも仮称)の2つが運行予定だという。

「どちらも4両編成の計8両ですが赤い星のほうがハイグレードで、展望席や個室、食事が楽しめるラウンジや茶室などが設けられ、定員は100名。これに対して青い星の定員は200名と言われていますが、それでもJR北海道の既存車両よりは豪華な雰囲気になるようです」(鉄道専門誌編集者)

 現時点ではルートなどの詳細は発表されていないが、「ななつ星」やJR東日本の「四季島」、JR西日本の「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」のようなクルーズトレインとして運行すると見られている。

「赤字区間の活性化を目的のひとつに掲げており、宗谷本線や根室本線、釧網本線、石北本線、富良野線といった北海道らしい景色が堪能できるローカル線などを中心に走ると思われます。特に釧網本線や富良野線には『ノロッコ号』という観光列車が季節限定で運行中ですが来年での引退が決まっており、これに代わる観光列車の目玉となる予定です」(同)

 グループ各社の中でも経営状況が特に厳しいJR北海道だが、これを機に今後次々と観光列車を投入する可能性もあるという。

「JR九州はななつ星以前から観光列車を積極的に投入し、それ目当てに鉄道で九州を旅する旅行者が増加。外国人観光客の間でも人気です。JR北海道もそれを目指しており、北海道新幹線が札幌に延伸する頃には複数の観光列車が道内を走っているかもしれません」(同)

 社運を賭けた起死回生の一手が成功することを祈りたい。

(高島昌俊)

※画像は、赤い星・青い星のベースとなるキハ143系

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