年末年始の新幹線「のぞみ」は自由席廃止!指定席が取れなかった時の「方法」はこれだ

 東海道・山陽新幹線の「のぞみ」は、この年末年始(28日~1月4日)、自由席が廃止されて全席指定席となる。「のぞみ」で帰省や旅行を予定している人は要注意だ。

 事前に指定席を予約しておけば良いのだが、年末年始は予約可能な1カ月前(JR東海、西日本のネット予約サービスの場合、さらに1週間前からの事前予約に対応)からの早い時期で席が埋まってしまう。

 では、年末年始の「のぞみ」では、指定席やグリーン車のきっぷを持たない人は乗車不可なのか。実は、そんなことはなく自由席特急券があれば乗車は認められている。ただし、

「自由席が設置されていないため、指定席車両のデッキや通路での『立ち乗り乗車』になります。また、途中駅で指定席の乗客が降り、空席となってもルール上は座ることができません」(鉄道ライター)

 車掌に差額分の料金を払うことで空いている指定席に座ることはできるが、年末年始の混雑している車内では車掌はなかなか来ない。それに東京-新大阪間の場合、途中駅の名古屋で大勢の乗客が降りるものの、新たに乗車する人も多いため、席がまったく空かないケースも珍しくないという。東京から新大阪までの約2時間半を立ちっぱなしというのは楽ではないだろう。子供連れともなればなおさらだし、新大阪以西まで行くとなればさらに厳しい。

 ちなみに空席情報(2023年12月21日現在/JR東海の「スマートEX」による)をチェックすると、帰省ラッシュの29、30日は夕方以降、Uターンラッシュの2、3日は朝と夜20時台以降の一部の指定席とグリーン席に空席があるようだ。では、それでも予約できなかったり、どうしても日中に移動したい場合はどうするか。

「『ひかり』と『こだま』には自由席が設置されているので、日中の新幹線で座って行きたいという方はこちらを利用するという方法もあります。ただ、『ひかり』と『こだま』であっても、始発駅からの乗車ですら余裕もってホームに並んで待たなければなりませんし、途中駅からの乗車であればなおさら座席の確保は難しくなります」(前出・ライター)

 いずれにしても、この時期の新幹線利用は早め早めの対策が必須のようだ。

(高島昌俊)

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