自粛要請の裏で…三原じゅん子氏が政治資金パーティーを“強行開催”していた

 自民党派閥の政治資金パーティーをめぐる裏金問題で、東京地検特捜部が安倍派(清和政策研究会)と二階派(志帥会)の事務所を家宅捜索したのは12月19日のこと。同日の夜、三原じゅん子参議院議員が千代田区のホテルで政治資金パーティーを“強行開催”していた。政治記者が語る。

「疑惑が噴出した12月上旬、岸田文雄総理は『政治の信頼を回復するため』と前置きして、パーティーの自粛を呼びかけました。これは派閥、政策集団のパーティーを指したもので、議員個人のパーティーに制約をかけるものではありませんが、実際、自民党内では予定していた政治資金パーティーを延期、もしくは中止する動きもありました。そのため、三原議員が開催を強行したことには、一部議員から疑問の声があがっています」

 パーティーの案内状を見ると、発起人に菅義偉元総理の名前があった。会費は2万円。出席した関係者は「立食ビュッフェ形式で食事が振る舞われ、高級ホテルの味にみな満足そうでした」と振り返ってこう続ける。

「三原さんはスピーチで『無派閥』を強調していました。一連の疑惑については『申し訳ない』としながらも、『しっかりと声をあげていく』『変わっていかなければならない』と改革の必要性を訴えていました。もちろん、この逆風ですからね。ふだんなら300人は集まるのに、実際に来たのは200人くらいじゃないですか? ちなみに出席者に渡されるお土産はネーム入りのボールペンでした」

 パーティーのスピーチでは金屏風をバックに「国民のみなさまの暮らしや仕事は進んでいっているわけでありますので、立ち止まっているわけにはまいりません」と力強く語っていたという三原議員。派閥事務所の家宅捜索という最悪のタイミングに政治資金パーティーとは…収入の記載は万全を期したい。

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