83歳女性にも性的暴行! ロシア軍の「鬼畜所業」国連調査委が公表した凄まじい実態

 まさか83歳の女性にまで、性的暴行を繰り返していたとは…。

 今月25日、ウクライナの人権状況を調べていた国連人権理事会の調査委員会が、南部ヘルソン州やザポリージャ州に関する聞き取り調査の結果を発表。それによると、ロシア軍による占領を受けている地域では、拘束されたウクライナの民間人に対し、ロシア兵による「死に至らしめるほどの残虐な拷問」が連日繰り返されており、しかもそれが組織的に行われていたことが明らかになったという。ロシア情勢に詳しいジャーナリストが語る。

「聞き取り調査によれば、ヘルソン州の占領地域には、数カ所に収容所や拷問室が設置され、そのなかでは電気ショックや水責め、性暴力などの拷問が日常的に行われていたようです。証言では、性暴行を受けた女性は下は19歳から最高齢で83歳にまでに及び、主に家族のいる隣の部屋で犯されたというから、まさに鬼畜の所業としか言いようがない。しかも、収容所や拷問室設置は広範囲に点在することから、連邦保安庁(FSB)などの情報機関と直接結びついている可能性も浮上している。つまり、この残虐行為をプーチン大統領が把握していたかもしれないのです」

 調査委員会は、同じ手口の拷問が組織的に行われていることから、「国際法上の人道に対する罪に相当する可能性がある」として、今後もロシア側の責任を徹底追及していく構えだ。

 ロシア軍による凄絶な拷問・虐殺と言えば、思い出すのが2022年、ロシア軍が撤退した後のブチャで公開された証拠写真と映像だろう。連日両軍による激しい戦闘が繰り広げられた末、ロシア軍に占領されたブチャでは、ウクライナ市民が大量に殺害され「ブチャの虐殺」としてロシア軍の残虐行為が世界に知らしめられた。

「当時の地元当局発表によれば、見つかった遺体は、18歳未満の子ども9人を含む458人。遺体の中には後ろ手に縛られて頭を撃ち抜かれた後、焼かれたものもあり、殺して焼いていることから、おそらくは性暴行か何かを隠ぺいしようとしたことが推測されます。また、こちらは生き残ったウクライナ兵捕虜の証言ですが、拷問部屋では連日、警棒や鉄パイプ、ライフルの銃床などで殴打された後、ネズミやシラミだらけの小部屋に数十人単位で詰め込まれた後も拷問は続き、その方法もゲームさながらに手を変え、品を変え行われ、下半身に電流を流す、犬に顔を噛ませる、氷点下の屋外に放置し身体全体に重度の凍傷を負わせるなど、凄惨さを極めていたのだとか。もちろん消毒薬などありませんから、捕虜は皆、自分の尿を消毒薬代わりにして傷の手当てをしていたといいます。おそらくは、今後も解放された地域で地獄絵図のような同様の光景を目にすることになるでしょう」(同)

 ロシア軍による戦争犯罪は、民間人への無差別砲撃や略奪、殺害、拷問、レイプ、子どもの拉致など多岐にわたり、こと子どもの誘拐に関しては推定1万4000人以上が再教育や強制養子縁組のためにロシアに連行されているという調査結果もある。はたしてこんな国を国連の常任理事国に留めておいていいのだろうか…。

(灯倫太郎)

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