知らなきゃよかった…前立腺ガンとEDの関係(1)三谷幸喜や間寛平らも罹患

 かつてその罹患率は、ガンの中でも最下位に等しかった前立腺ガン。が、2019年にはなんと罹患率1位にまで急増。気になるのは、もし前立腺ガンになったらムスコはどうなるのか‥‥!?

 たびたび報じられる有名人によるガンの公表。中でもここ数年で急増しているのが前立腺ガンだ。

 芸能記者が話す。

「01年に三波春夫さん(享年77)の死因として報じられ、03年には上皇陛下が前立腺全摘出手術を受けたことが話題になりました。09年には高倉健さん(享年83)も手術を受けていますし、翌年には間寛平さん(74)も放射線治療を受けた。11年に前立腺の全摘出手術を受けた西郷輝彦さん(享年75)は、6年後に再発(骨転移)して昨年2月に亡くなられています。近年でも宮本亞門さん(65)や西川きよしさん(77)、三谷幸喜さん(62)も前立腺ガンを公表しています」

 22年5月、「2019年の全国がん登録」(厚生労働省、国立がん研究センター)による「部位別がん罹患数」が公表された。男性は3位が8万5325人の胃ガン(15.1%)、2位は8万7872人の大腸ガン(15.5%)、そして1位が前立腺ガンの9万4748人(16.7%)。

 まさに有名人たちの報道の多さと比例するように、ズバ抜けた数を記録したのだ。

 この結果には理由がある。泌尿器科専門クリニック「飯田橋中村クリニック」(東京都新宿区)の中村剛院長が話す。

「前立腺ガンは60歳以上に多く見られ、高齢化社会になるのと比例して増えているのでしょう。また、アメリカでは長く前立腺ガン罹患率がトップです。その一因に肉中心の食生活が挙げられますが、日本の食の欧米化が日本人男性の前立腺ガン増加の一因になっている‥‥という説もありますが、はっきりとはわかっていません。そしてもう1つ、採血での検査がかつてより精密になったことが、増加理由として挙げられます」

 気になる症状だが、わかりやすい初期症状が出ないのが特徴というから、厄介だ。

「尿の出が悪い、トイレが近くなる、夜にトイレに起きがち、尿が漏れる、残尿感がある‥‥などの排尿トラブルが初期症状ではありますが、これらは前立腺肥大も同じ症状が出る。ガンか前立腺肥大かは、専門医の検査でしか判別できません。もしこうした症状を放っておくと、骨に転移する可能性が高くなり、骨の痛みも出てきます」(中村院長)

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