知らなきゃ後悔する!海外で「罰金を取られる法律」集

 フランスで「修整した写真は、加工したことをクレジットする告知義務」という法律が施行され話題になりました。これは、一般人のSNSなどではなく、「コマーシャル用に撮影されたモデルの写真が加工されたとき」とのことなのですが、この規定に違反した場合は約500万円(約3万7500ユーロ)もしくは、広告制作費の30%が「罰金」になるのだとか。世界には、日本人の感覚としては意外な「罰金」があったりします。この際に覚えておきましょう。

●スペイン広場でジェラートを食べると罰金約7万円(スペイン)
 映画「ローマの休日」にある、オードリー・ヘプバーンがスペイン階段でジェラートを食べるシーンを夢見ていた人にはガッカリかも知れませんが、文化財保護の観点から法律で禁止されています。

●ハワイの道路で横断歩道以外のところを渡ると罰金約1万4000円、歩きスマホは罰金約1万円(アメリカ)
 日本でも本当は違反になりますが、注意で済んでしまうので、思わずやってしまわないよう気をつけなければいけないのがハワイでの交通規則。歩きスマホについては、「携帯デジタル機器を見ながら」ということなので、デジカメで撮影したカットを見ながら渡ってもアウトなのでご注意。ちなみに、歩道以外の道路横断を「Jウォーク」と呼ぶそうです。警官に「知ってるよ。何も言えなくて…夏でしょ?」などと言っても通じませんのであしからず。

●サイパンでサンゴや貝殻を取ると罰金約22万円(北マリアナ連邦)
 あまりの美しさに破片を失敬…すると大変なことになります。美しい海と自然を守るための法律。「取る」のではなく「撮る」で満足しましょう。

●サン・マルコ広場の鳩にエサをやると罰金約7万円(イタリア)
 たくさんの鳩がいる「サン・マルコ広場」。エサを鳩がつつくことで建物や大理石が傷つき、修復や糞の清掃などには莫大な費用がかかることから施行されたようです。

●街中でゴミを捨てると罰金約8万6000円、水洗トイレで流さないと罰金約1万3000円(シンガポール)
 ゴミひとつない街というイメージのシンガポール。象徴的なのは「ガム所持禁止」ですが、それに類して、ゴミのポイ捨てやトイレで流さないことなど、とにかく罰金の多い国。まあ、旅先でそんなことをすることもないでしょうが。

●ニューヨークの地下鉄で酒を飲むと罰金約5500円(アメリカ)
 茶色の紙袋に酒を忍ばせてストローで飲むというのが古典的なスタイルのようですが、そこまでして飲酒するのは少々アレな人。日本でも地下鉄で飲むのはマナー違反です。

●ルイジアナ州でズボンの腰履きをやると罰金約5500円(アメリカ)
 2013年にルイジアナ州で施行されて話題になり、いまではニュージャージーやジョージアなど、多くの州が同じような法律を定めているのだとか。女性ではあまりいないですし、最近は流行ってもいないですが…。これには、囚人が別の囚人に「行為OK」のサインとして腰履きをするようになったのがルーツという説や、貧しい子供が上下揃わない服を着ていたことからギャングファッションになったという説もあるので、いずれにしても止めたほうがよさそうです。

 海外旅行に行くときは、食べ物やブランド店だけでなく、法律についても下調べすることをお勧めします。

(西郡真美子)

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