プリゴジン氏が「ワグネルの乱」の次に仕掛ける「暴露本出版」の仰天情報!

「プリゴジンの乱」以降、急落した国内での人気回復のためか、それとも、そもそもクーデターなどなかったとアピールしたいのか、強面で知られるプーチン大統領が連日、公の場に積極的に姿を見せ、笑顔を振りまいている。

 プーチン氏は6月27日に行われた大統領府広場での公開演説を終えると、翌28日にはロシア南部カフカース地域のダゲスタン自治共和国デルベントを訪問。さらに29日にもモスクワで開催された国内技術博覧会に出席し、満面の笑顔で市民とフレンドリーに交流した。そんな姿が、連日国営テレビに映し出されている。

「特に『プリゴジンの乱』の収束後に初めて地方視察地として訪れたダゲスタン共和国では、大統領の登場に興奮する女性の頭にキスするなど、そのサービスぶりは、ロックスターさながらでした。普段のしかめっ面とは180度異なるその姿に、『間違いなく影武者だろう』という憶測まで飛び交う始末で、あまりの変貌に違和感は否めませんね」(ロシアウォッチャー)

 一方、そんな地方視察の裏ですでに始まっているというのが、反乱に加わった「共犯者」たちの一大粛清だという。「モスクワ・タイムズ」(ロシア語電子版)は、ロシア国防省に近い情報筋2人の談話として、「アルマゲドン将軍」こと、ロシア軍のセルゲイ・スロビキン将軍が逮捕されたと報道した。西側メディアも相次いで同様の報道を繰り返している。

「ロシアの有力軍事ブロガー、ウラジミール・ロマノフ氏の情報によれば、スロビキン氏はワグネルの武装反乱翌日の25日にはすでに軍当局に拘束され、現在はモスクワの拘置所内に身柄が置かれているようです」(前出・ロシアウォッチャー)

 ただ、ウクライナ戦争への影響もあり、プーチン氏もすぐには粛清に踏み切れないと見られている。AP通信も「もし粛正が本当に進行中であれば、ロシア軍の指揮体系が不安定化し、軍の士気が下がり、ウクライナ軍に有利な状況が展開する可能性がある」と伝えている。

 ところが、そんな最中の29日、今度は反乱の張本人であるプリゴジン氏らしき人物がサンクト・ペテルブルクで目撃された、との情報が報じられた。実は、同氏をめぐっては他にも様々な情報が流れている。中にはこんな耳を疑うような話まであるという。

「なんと、プリゴジン氏がこれまでプーチン氏と行ってきた『悪事』を洗いざらい綴った暴露本を出版する、という情報があるんです。かつて、フランスに政治亡命を求めた、元ロシア軍空挺軍兵士のパベル・フィラティエフ氏が、ロシア軍による略奪行為などの蛮行を批判する暴露本を出版し、大騒動になったことがありますが、プリゴジン氏が暴露本を出版したら、騒ぎはその比ではないでしょう。すでに西側の大手出版社が同氏とコンタクトを取り始めた、という話もあり、行方が注目されます」(前出・ロシアウォッチャー)

 全世界で発売されればミリオンセラーは確実視されるが、果たして可能性は…。

(灯倫太郎)

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