プリゴジンに「なんか信用できない」、関口宏の発言に「プーチン目線」の指摘

 これまでウクライナ侵攻で大きな戦果を挙げたと言われるロシアの軍事会社「ワグネル」。その一方でロシア国防省との対立を深め、6月23日には創業者でトップのプリゴジン氏が「国の軍指導部が背負う悪を止めなければいけない」と声明を発表し、武装蜂起が伝えられていたが、24日にはモスクワへの進軍を中断、撤収することとなった。

 6月25日放送のTBS系「サンデーモーニング」は“プリゴジンの反乱”を詳報。ショイグ国防相とプリゴジン氏の対立の経緯を解説し、プーチン大統領の「国民や兵士に対する裏切りだ」というコメントを紹介した。

 司会の関口宏はニュースキャスターの松原耕二氏に、「これ大きな変化に見えたでしょ?」と話を振ると、松原氏は「起こるべくして起きた」と前置きして、軍事会社はロシアで違法な存在であると指摘。「しかも軍の指揮系統の中で国防大臣の言うことを聞かないっていうことがまかり通るという二重権力状態になっているんです」と分析したうえで、プーチン大統領のプリゴジン評として「良い共産党員である時はよかったが彼らが腐ったら革命の敵になる」との過去の発言を紹介し、「プーチン氏は(プリゴジン氏と)持ちつ持たれつだったとはいえ、結局、使い捨てにして、言うこと聞いているうちはうまく使ったけど、今回の結末はプーチン氏が使い捨てにしたように見えてしまいますよね」と結論づけた。

 これに関口は「ああ、そう」と相槌を打って、「まあ、あのプリゴジンって人が出てきた時から、印象で言っちゃいかんかもしれないけど、なんか信用できないなっていう目で私は見てましたけど」と語ったが、SNS上では《関口さんなぜロシア側の視点なんだ》《プーチン目線で信用できないってこと?》と疑問が相次いでいた。

「いまだ停戦の糸口が見えないウクライナ侵攻ですが、今回の反乱はプーチン氏の統制力の衰えを示すもので、ロシアの国内情勢を一変させるのではないかと見られていました。ところが一転して、ワグネルは撤退を表明。プーチン氏はプリゴジン氏の刑事責任を問わないとして、亡命を認めたと言います。しかし、その後、プーチン氏から暗殺指令が出されたとの報道もあり、やはり信用できないのはプーチン氏のほうではないでしょうか。関口さんの『信用できない』というのはやはりプーチン目線のように思えてしまいます」(メディア誌ライター)

 プリゴジン氏の消息が気になるところだ。

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