JR東日本が駅そば「自販機」を試験導入 注目は“有人より高い”価格と味のバランス

 JR東日本クロスステーション フーズカンパニーは、JR東日本・上野駅の11番・12番線ホーム上に「セルフ駅そば」を6月20日に開業すると発表した。最新の自動調理販売機を使用して料理を提供するというが、レトロ自販機ファンからも熱視線が送られている。

「このセルフ駅そばは実証実験を目的としたもので、完全セルフサービスの環境や有人店舗営業時間外でのニーズ、外食産業の人手不足解消手段の有効性などが検証されます。設置されるのは米国シリコンバレー発のフードテックベンチャー『Yo-Kai Express』の自動調理販売機で、精密なプログラムと独自の解凍技術によってメニューごとに最適な調理をし、最短90秒で出来たてのメニューを提供できるといいます」(社会部記者)

 メニューは「たぬきつねそば」550円(以下税込)、「紅しょうが天そば」680円、「ちくわの磯辺天そば」630円、「柚子胡椒香る豚肉そば」730円の4種類で、価格はいずれもオープン記念価格で50円引きとなっており、7月20日以降は50円増しの通常価格になるという。なお、営業時間は平日の6時~23時、土曜は6時~22時30分、日曜祝日は6時30分~22時までとなっている。

「そばやうどんの自動販売機といえば、昔は高速道路のサービスエリアや無人ドライブイン、ボウリング場、ゲームセンターなどに設置してあったので、昔の自販機好きからも反響の声があがっています。ただ、今回は実証実験ということもあるのでしょうが、自動調理販売機のそばの値段として少々お高め。有人の立ち食いそばよりも値が張るので、初めは物珍しさで流行るでしょうが、果たしてどんな評判になるのか注目したいところですね」(フードライター)

 そばの自販機は再び脚光を浴びるのだろうか?

(小林洋三)

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