ツイッターで「世界中の人と話せる」マスク氏の発表に「それは危険」指摘のワケ

「電話番号を教えなくても、世界中の人と話せるようになる」

 ツイッターを運営するテスラのイーロン・マスクCEOが5月9日、ツイッターに音声と動画の通話機能を近日中に搭載すると投稿して、波紋を広げている。

「ツイッターの休眠IDを削除すると宣言して物議を醸したマスク氏ですが、今度は通話機能を搭載するとのこと。今でもTwitterスペースというサービスには複数の利用者と音声会話の機能がありますが、新たな機能ではおそらく音声+動画でテレビ電話ができるようになると考えられます。それが世界中の誰とでも楽しめるというわけです」(ITライター)

 マスク氏が強調した「世界中の誰とでも」には「翻訳機能がないと意味がない」という指摘があり、日本ではあまり話題になっていない様子。それ以前に「電話番号教えたくない人とそもそも話す必要あるの?」という突っ込みもあった。

 そんな中、新たな機能には別の意味で不安視する声もある。

「やはり誰とでもできる動画通話という点が引っかかるようです。つまり『パパ活がますます盛んになるだけ』という意見。確かにツイッターで相手を募集して、その中の特定の人とテレビ会話できるようになれば、性犯罪や闇バイトに利用される恐れもありますね」(前出・週刊誌記者)

 もちろん、これらはあくまで新機能の詳細が不明な段階で出てきた懸念。ではあるが、SNSが犯罪に利用されるケースが多い昨今、新しく就任すると発表された女性新CEOには、しっかりと防犯対策を講じてほしいものだ。

(山田ここ)

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