5月4日、ツイッターがiOSおよびAndroidのアプリ上で音声会話ができる新機能「スペース」のサービスを正式にスタートさせた。同機能はいわゆるツイッター版の「クラブハウス」とも言えるが、世間の反応は意外にもイマイチのようだ。
「『スペース』は昨年の12月からテストしていたもので、今回正式にリリースされました。機能はほぼ『クラブハウス』と同様で、ルームを作成して招待ユーザーと音声会話をすることができ、会話の内容はアーカイブには残らない仕様となっています。特徴的な部分としては600人以上のフォロワーがいなければ機能を使用できず、今後は主催者側が価格や販売数を設定できるチケット制の導入も予定されている点です」(ITジャーナリスト)
ツイッターとしては「クラブハウス」のAndroid版やフェイスブックの音声SNS実装の前にユーザーを取り込みたいところだろう。しかしネット上では《ツイッターはツイッターらしくシンプルで使いやすいサービスに徹してほしい》《ツイッターにこの機能は求めてないと思うが…》《140文字のシンプルな投稿が魅力なんだけどなぁ》《ぶっちゃけツイッターは迷走してる感が否めない》といった新機能に対する批判的な意見が相次いでいる。
「ツイッターは日本国内ではフェイスブックやインスタグラムを上回るユーザー数を誇る超人気SNSですが、世界ではSNSユーザー数でトップ10にも入らないレベルで、経営的にも赤字続き。そのため、インスタのストーリーのような24時間で投稿が消える『フリート』機能を導入したり、今回の『スペース』を導入したりと利用者拡大と収入増を目指していますが、もともとシンプルさが売りのSNSだったため、《これ以上機能を増やして複雑にしないで》というユーザーも少なくないのです」(前出・ITジャーナリスト)
新機能の追加でユーザーが離れてしまうことがなければいいが…。
(小林洋三)