米ツイッター社のイーロン・マスクCEOは1月22日、自身のツイッターで広告を完全非表示にする新しいサブスクリプションサービスを始める用意があることを明らかにした。しかし、ツイッターユーザーからは《サブスクで欲しい機能はそこじゃない》といった声が殺到している。
マスク氏は、ツイッターは広告が頻繁に表示されデータサイズが大きすぎることから、今後数週間以内に対処の措置をすると説明。さらに、「広告を0にするより高い価格のサブスクリプションを提供するだろう」と付け加えている。
日本では1月11日から有料プラン「Twitter Blue」の提供がスタートしたが、このサービスに加入しても広告が半分にしか減らないことに批判が殺到。これを受け、月額980円(iOS版は月額1380円)のTwitter Blueより高額な新プランを急遽用意することになったとみられる。
「しかしネット上では、広告を完全非表示にするプランに対して不要論も出ています。そもそもTwitter Blueを利用する人の多くは、認証バッチやツイートの編集、長時間動画の投稿といった機能に魅力を感じており、広告が半分になるから加入したという人はそれほど多くはないでしょう。有料プランなのに広告が減るのが半分のみという点については単に『納得がいかない』というだけで、Twitter Blueよりも高い料金を支払って広告をナシにしたいという人はわずかなのでは」(ITジャーナリスト)
ツイッター社は1月19日に開発者向けの規約を更新。「Twitterアプリの代替または類似のサービスまたは製品を作成すること」を禁じ、サードパーティー製アプリを実質締め出している。ツイッター離れを食い止めるためには、広告非表示よりもサードパーティー並みに使いやすいアプリ作りに精を出してもらいたいものだ。
(小林洋三)