ツイッターのロゴが「青い鳥」から「柴犬」に!イーロン・マスクの意図は何だ?

 ウェブ版のツイッターのロゴが青い鳥から「柴犬」の画像に変更され話題となっている。この柴犬は仮想通貨「Dogecoin(ドージコイン)」のモチーフになっている“かぼすちゃん”だが、ロゴを変更したのはイーロン・マスク氏が係争中の裁判の原告に対する煽りの意味があるとみられている。

「4月3日、何の前触れもなくツイッターのロゴが柴犬に変更されました。変更後もツイッター社からは特にアナウンスもありませんでしたが、同社のCEOであるマスク氏が自身のツイッターに、過去にフォロワーが『ツイッターを買収して鳥のロゴをドージ(柴犬)に変えてくれ』とリプライしてきたものに『それは最高だね』と返信していたやり取りのスクリーンショットを添えて、今回のロゴの変更は『約束通り』のものだったとツイートしています」(WEBメディア記者)

 マスク氏は過去にドージコインを保有していることを明らかにしており、2021年頃には自身のツイッターで「ドージコイン最高!」や「浮き沈みはない、ドージがあるだけ」とたびたびドージコインについて投稿をしていた。

 また自身がCEOを務める電気自動車大手の「テスラ」でドージコインでの支払いに対応するなど、仮想通貨の価値を変動させてきた。それが原因で22年には投資家から「ドージコインの価格を不当に操作して利益を得ていた」として2580億ドル(約34兆円)の支払いを求める裁判を起こされていた。

「3月31日に、マスク氏とその弁護団はマンハッタン連邦裁判所に原告の申し立てを棄却するよう要請する書類を提出したばかりですから、今回のロゴの変更は価格を操作するためにドージコインを利用しているわけではないというアピールというか、原告に対する煽りの意味があると思われます。ちなみにマスク氏が意図したものかは分かりませんが、ツイッターのロゴが柴犬に変更されると、その30分後にはドージコインの価格が30%以上急騰していました」(フリージャーナリスト)

 マスク氏としてはあくまでジョークのつもりだろうが、自らの裁判のためにツイッターを利用して、また会社を私物化していると批判されなければいいが…。

(小林洋三)

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