クラウドファンディングでフィギュアスケートを続ける日本選手に注目! 

 フィギュアスケートの2019~2020シーズン開幕に向けて、準備に勤しむ選手たち。6月には各選手のグランプリシリーズ出場予定大会が発表され、ファンも応援する選手のスケジュールチェックに余念がないようだ。

 羽生結弦選手を中心に優勝争いが展開されるであろう男子、アリーナ・ザギトワ選手をはじめとする強国ロシア勢と日本勢の対決が話題の女子と、今シーズンも見どころは満載だが、そんな超トップ選手以外にも注目される選手がいるという。

「女子シングルの白岩優奈選手は今季、大きな注目を集める選手になるはずで、本人もプレッシャーを感じて試合に臨むことでしょう。というのも、白岩選手は昨年の終わりに自身の活動費をクラウドファンディングで公募したのです」(スポーツライター)

 クラウドファンディング とは、インターネットなどを通して、一般から資金を募る仕組みだ。

「フィギュアスケートは実にお金のかかるスポーツです。子供のお稽古事のレベルでも年に70万~100万円かかると言われ、競技大会に出るような選手になってくると、国内試合に出場するだけでも年間500万円はくだらないそうです。さらに国際試合に出場するような選手ともなれば、遠征費や海外の先生に振り付けをしてもらうための費用、合宿費など、支出は自然と増えてしまいます。白岩選手が北京五輪を目指すためには、ワンシーズンで振り付け、衣装代に100万円、氷上・表現レッスン代150万円、フィジカル・メンタルトレーニングに60万円、海外強化合宿に150万円、国内外試合経費150万円とトータルで600万円以上かかるそうで、活動費用のうち足りない400万円をクラウドファンディング で調達しようとしたんです」(前出・スポーツライター)

 昨年の11月に呼びかけてから2カ月。白岩選手のクラウドファンディング には2531人から、のべ2749口が集まり、最終的に、目的の400万円を大きく上回る1480万円が、わずかな期間で集まったそうだ。

 白岩選手がクラウドファンディングでの資金集めの第1号となったのには、スケート連盟が新しく指針を示したことによるという。

「フィギュアスケート選手はアマチュア選手ですから、金品を受けることはできません。また、CMやアイスショーの出演にも連盟の許可が必要です。それでも、一般家庭の選手にとっては、白岩選手のように強化選手に選ばれても費用の調達が大変なことを鑑みて、クラウドファンディングも申請して許可がおりたら利用しても良いとし、申請書のフォーマットをネット上で配布するなど、実際に利用することができるようにしたんです」(前出・スポーツライター)

 多くの人たちからの支援を受けた白岩選手が頑張る姿に注目だ。

(芝公子)

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