フィギュアスケートの元世界女王で、プロスケーターの浅田真央が11月8日、「私の夢の1つが実現しました」と、感激の面持ちで語った。この日は、自身が総合プロデュースしたスケートリンク「MAO RINK」のオープニングセレモニーが、東京・立川市の同施設で行われたのだ。
多摩都市モノレールの立飛(たちひ)駅から徒歩5分という好立地に建てられた同施設のリンクは、一般入場者の滑走も可能。浅田は「世界一のリンクができました」と胸を張り、「将来は指導者になって子供たちを育成したい」と笑顔を見せた。
ところが、日本スケート連盟はこのリンク開場に苦虫を潰しているのだという。
「浅田はアマチュア時代には規定により、スポンサー収入、専属契約料などの10%を連盟に納める『賞金等の取扱規程』がありました。連盟の黒字は2005年度で約6400万円だったのに、2013年度には11億円以上にもなっています。これは、とりもなおさず『真央ちゃんフィーバー』の影響が大きかった。それゆえ、浅田がプロになってからは、連盟はドル箱を失っている状況なんです」(夕刊紙記者)
この日、フィギュアスケート界ではグランプリシリーズ「NHK杯」の初日だったが、
「荒川静香らプロスケーターたちからは、浅田へ花束が贈られていましたが、連盟からはいっさいなし。また、民放各局が取材する中、NHKの姿は見えませんでしたね」(スケート担当記者)
外野はいろいろと騒々しいのかもしれないが、なんといっても自身の名前を冠したリンクである。今後はこの夢あふれる舞台で大いに活躍して欲しいものだ。
(小田龍司)