杉村太蔵「ネット記事の方が真意が伝わってるんですよ」/テリー伊藤対談(1)

 多くのテレビ番組にコメンテーターとして出演する杉村太蔵氏。一方で実業家、投資家としての顔も持ち、現在は地方再生にも力を入れている。生まれ故郷の北海道・旭川で展開中の新ビジネスとは?「サンデージャポン」での共演歴も長い天才テリーに全てを明かした。

杉村 テリーさん、今日はお呼びいただき、ありがとうございます! 僕、何年ぶりですか?

テリー 8年ぶりだって。

杉村 いやぁ、8年ぶりですか! 今日はよろしくお願いします!

テリー 相変わらず太蔵さんは声がデカいな。偉い!

杉村 アハハハハ。それ、僕が初めて「サンジャポ」に出た時もテリーさんに誉められました。

テリー だって、声が大きいってすごい財産だよ。太蔵さんは、いつも低いところから入らないじゃない。車で言うと、ローからアイドリングで入っていくほうが楽なんだけど、いきなり4000回転で入るみたいなさ。俺、それはみんなが学ぶべきだと思ってるんですよ。

杉村 いやいや。でも、その初めての放送が終わった後、テリーさんに言われたんですよ。「これはすごい」と。「何がすごいって、今までこんなにデカい声で、こんなに薄いコメントは初めて聞いた」って(笑)。

テリー ああ、言ったね。

杉村 これは、僕はいまだに忘れられないです。

テリー 太蔵さんはいろんな番組にコメンテーターとして出てるでしょ。最近は「スッキリ」が終わったり、「発言を切り取られて、ネット記事にされるのが嫌だ」って松本(人志)さんが「ワイドナショー」から降板したり、いろいろあるけど何か変わった?

杉村 どうですかね。僕は「聞かれたことには、とりあえず大きな声で答えよう」って思ってるぐらいで、テレビ界全体のことはよくわからないですけど。

テリー そうか(笑)。

杉村 でも、「発言の真意が伝わらないから」って言ったら、政治家はこれまでどれほど切り取られて、真意が伝わってなかったかということですよね。

テリー そうだよね。

杉村 ただ、僕の発言もネット記事になることがあって、時々読むことがあるんですけど、僕に限って言うと、おかげさまでネット記事の方が真意が伝わってるんですよ。

テリー あ、そう。

杉村 僕が言いたいことを記者さんが推測しながら、きちっと言葉を補足してくれますから。発言した後のスタジオの冷めた空気感より、記事を読んだ人の方が熱く共感してくれます(笑)。

テリー じゃあ、太蔵さんは叩かれてないんだ。

杉村 叩かれてるのかもしれませんけど、別にそんなに見ないし、全然気にしないので。

テリー 見ないよね。俺も全然見ないもんな。

杉村 やっぱり「どういうコメントがウケるんだろう」とかやり始めるとダメだと思うんですよ。見てる人が「こいつ何言ってるんだ。バカじゃないか」って熱くなるぐらいがいいんじゃないのかなと。「これは素晴らしい」みたいなコメントばっかりだったら、言論界としてはつまらないと思いますね。

(つづく)

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