藤浪晋太郎「ボッコボコ降板」にア軍監督も呆れ「まったく自信を持っていない」

 野球解説者の大魔神こと佐々木主浩氏が4月23日に放送された「サンデーモーニング」(TBS系)に出演。今季からメジャーリーグのオークランド・アスレチックスに移籍した藤浪晋太郎投手について言及した。

 司会の関口宏からコメントを求められた佐々木氏は、「一番応援しているのは藤浪」と前置きし、「調子が上がってこないね」と指摘する関口に対し、「この前はいいピッチングしたんですけど、今日投げてると思うので、今日が一番大事だと思います」と語った。

「日本時間で23日朝8時過ぎに始まった藤浪先発試合ですが、佐々木さんがコメントしている時には、残念ながら既に降板した後でした」(スポーツライター)
 
 この日、テキサス・レンジャーズ戦(グローブライフ・フィールド)に先発した藤浪。1回表に味方が2点先制したものの、その裏2死1塁から4番・ガルシアに同点本塁打を食らい、2回には打者一巡の猛攻を浴びて5失点。3回裏、1死1塁の場面で降板。後続投手も打たれてしまい、結局2回1/3で今季自己ワーストタイの8失点で4敗目を喫した。

「藤浪は打者18人に対し被安打7、四球3、死球1で自責点8。暴投も2つ記録するなど今シーズン最悪とも言える内容でした。前回は6回3失点で負けはしましたが、初めてクオリティ・スタート(先発投手が6回以上投げて自責点3以下)ができ、復調の兆しはあったのですが…。今回のような投球では、マイナーに送還されても仕方ないでしょうね」(前出・スポーツライター)

 試合後、専門メディア「MLB.com」は、藤浪の登板結果を経て記事を掲載。アスレチックスのマーク・コッツェイ監督は「藤浪は速球にまったく自信を持っていない」「スプリットに頼ったが、ストライクゾーンに入ってしまった」「良い打者が揃っているからそれだと厳しい」などとコメントしている。なお、藤浪が次回先発するかどうかは「少し待ってほしい」と明かしている。

「ピッチングスタッフが弱いアスレチックスだからこそ、藤浪は4度もチャンスをもらえたと言え、他チームならとっくに中継ぎに配置換えされるかマイナー落ちしているでしょう。果たしてもう1度チャンスをもらえるかどうかは微妙ですが、短いイニングの方が良いパフォーマンスが可能なのでは?といった意見もあります。実際、阪神時代も先発では良かったり良くなかったりと安定しませんでしたが、中継ぎでは好投するシーンが多かったですからね。制球乱調さえなければ、短いイニングで速球も全力で投げられる方が抑える確率は上がりそうです」(前出・スポーツライター)

 はたして、藤浪は次戦以降どんな使われ方をするのか。いずれにせよ、藤浪本人が望む先発としての立場はもはや風前の灯火といえる。

(石見剣)

スポーツ