米倉涼子、Netflix「新聞記者」で年下監督からの“ダメ出し”を受け入れた背景

 女優の米倉涼子が1月13日から全世界に配信されているNetflixドラマ「新聞記者」の撮影中、10歳以上も年下の監督から何度もダメ出しを食らっていた。1月27日発売の「週刊新潮」が報じた。

 同作は、森友学園への国有地売却をめぐる決済文書改ざん問題をモチーフにした作品。主演の米倉は事件の真相を追う新聞記者を演じている。

 記事によると、監督の藤井道人氏は「感情を内側に閉じ込めて」などと、米倉の演技を細かく指示。米倉はなかなかOKを出してもらえず、多いときは10回も撮り直し。〝何回やらせるのよ!〟と、藤井氏はいつ米倉から叱られるのではないかと、内心ビクビクしていたとか。ところが、藤井氏の要求に米倉は不満を漏らすことなく、「はい」と素直に聞いていたという。

 米倉といえば、ドラマ「ドクターX〜外科医・大門未知子〜」(テレビ朝日系)に代表されるように、感情を表に出した演技が思い出される。一転、「新聞記者」では感情を抑えた演技を披露。女優として演技の幅を広げた作品となった。

 監督の細かい演技指導に素直に従い、成長を遂げていく米倉。背景に何があったのか。

「20年にオスカープロモーションから独立した影響が大きいと思います。21年6月の『女性自身』が、米倉は〝社長業は辛い〟と音を上げていると報じています。従業員の給料や事務所の家賃などのお金の管理はもちろん、ギャラの交渉も自分でやらなければいけません。パソコンもほとんど使ったことがなく、基本から操作を覚えたそうです。裏方の仕事の大変さを身に沁みて体験したことに加え、いまは事務所スタッフの生活もかかっています。独立後もドラマにCMにと仕事は順調ですが、会社の経営を考えると、もっと演技の幅を広げていろんな役をこなしていきたいところ。『新聞記者』の撮影で難しい注文にも素直に聞いていたのは、そうした女優としての、また経営者としての危機感もあったのではないでしょうか」(芸能記者)

 さすが、社長業も〝失敗しない〟ように務める米倉だった。

(石田英明)

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