開幕一軍もある!「打率5割の高卒ルーキー」は岡田阪神の救世主だ

 ひょっとしたら、開幕一軍メンバーとして昇格してくるのではないか。

 阪神のドラフト3位ルーキー・井坪陽生(関東第一高)に注目が集まっている。ひと足早く開幕したファーム公式戦で、打率5割5分5厘(18打数10安打)、本塁打2。公式戦前の対外試合でも20打数8安打と脅威的な数字を残しているのだ。

「公式戦前の対外試合でも鋭い打球を飛ばしていました。でも、シングルヒットばかりだったんです。それがファーム公式戦が始まったら、6試合で本塁打2。24日の対中日二軍戦で三塁打が出ていたら、サイクル安打も達成されていました」(在阪メディア)

 高卒ルーキーながら、プロ投手の直球にもしっかり対応できており、この結果については、単に絶好調というより、「打撃センスの高さ」が指摘されている。ライバル球団のスカウトが感心したように語る。

「中学時代、U-15の代表メンバーに選ばれ、その当時からスカウトの間でも名前が広まっていました。攻走守3拍子の揃った逸材で、一軍昇格までさほど時間もかからないと見ていましたが、こんなに早くプロ投手のスピード、変化球に対応できるとは…」

 今の阪神は大山悠輔、佐藤輝明の2人が揃って打撃不振に陥っており、22日の巨人戦後、岡田彰布監督は、「もうシーズンが始まるのはわかってることやからなあ。そら、自覚はあるやろ。何年もやってきたわけやから。今のチームの中でアイツらが引っ張っていくしかないわけやんか。他に誰がおるんよ」と嘆いていた。そんな東京遠征中の指揮官のボヤキを知ってか知らずか、井坪は2本目のホームランを放ったのだ。

「ノイジーや井上広大らの一軍外野手が結果を出していないので、井坪の早期昇格の可能性は高いです。開幕3戦までは大山たちの様子を見て判断するでしょうが、一方で、カンフル剤として井坪を合流させることもあり得ますね」(球界関係者)

 同じ右打ちの外野手、それも高卒の同期が昇格してきたとなれば、1位ルーキーの森下翔太の発奮材料にもなるだろう。井坪は決意表明として「開幕一軍、新人王」と語ってきた。トラはオープン戦終盤で失速気味だ。となればファームから救世主が駆けつける!?

(飯山満/スポーツライター)

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