3月22日、米マイアミで行われたWBC決勝でアメリカを破り、14年ぶりに世界一の座を奪還した侍ジャパン。それを記念して配布された号外が争奪戦となり、フリマアプリなどに出品されていることから物議を醸している。
「侍ジャパンが3度目の優勝を飾った直後、東京・新橋や大阪・道頓堀で新聞各社が号外を配布しました。それを知ってか知らずか、配布場所には多くの人が集まり、場所によっては号外の奪い合いとなっていたのです。新橋駅前では人がもみくちゃになって怒号も飛び交い、警察が出動する騒ぎになっていました」(フリー記者)
争奪戦の中、ようやく手に入れた号外は大切に保管されると思いきや、配布直後からフリマアプリに大量に出品され、各社の号外をまとめたものはセットで1万円以上の値が付けられているものも。つまり、号外が配られた場所には多くの転売ヤーが待ち構えていたことになる。
「号外の転売にはネット上でも批判が殺到しており、日本中を熱狂させた優勝に水を差す形になりました。号外の奪い合いはかなり酷かったようで、現場にいた人によれば『ケガ人が出てもおかしくない状況だった』といいます。しかも、金儲けのために転売されていたということで、街での配布を見直す新聞社も出てくるかもしれません。今回の号外は新聞社のサイトやツイッターでPDFファイルとしても配布されていたので、ネット配信のみになる可能性もあるのでは」(前出・フリー記者)
どこにでも出没する転売ヤーには呆れるばかりだ。
(小林洋三)