「佐々木朗希ロス」が影響か!? 侍ジャパン井端監督の新チーム計画

 佐々木朗希の「更改遅延」が影響したか?

 来る3月6、7日に野球日本代表「侍ジャパン」はオーストラリア代表チームと強化試合を行う。メンバー選抜はこれからだが、関係者の話を総合すると、投手陣のキーマンは、オリックスの山下舜平大になるようだ。

「試合が行われるのは京セラドームです。オリックスの本拠地ということもあって、山下にはどちらかに先発してもらう予定です」(球界関係者)

 今回の選抜メンバーは「若手主体」になるという。それも一軍での実績はおろか、“顔見せ程度”しか試合に出たことがない強化育成中の“リアル若手”ばかりが選ばれそうなのだ。

 育成を重視した井端弘和監督の意向だというが、こんな情報も聞かれた。

「捕手は埼玉西武の古賀悠斗が選ばれ、メインでマスクを被るようです。今季プロ2年目、昨季6月に支配下登録された中日投手の松山晋也も内定が出ています」(前出・同)

 古賀は昨季98試合でマスクを被った売り出し中の若手だ。昨年11月の「アジア プロ野球チャンピオンシップ」で代表入りし、井端監督は「イケる!」と判断したのだろう。

 次回のWBC大会は26年。決戦の大舞台はまだ先だが、若手のなかの若手ばかりだ。これでは興行的にも成り立たない雰囲気だろう。

「井端監督はWBC大会の間の2年を重要視しています。若手に国際大会の舞台を経験させ、その後、ペナントレースでどんなふうに変わったのかを見ていくつもり」(前出・同)

 国際舞台を経験したあとの“最注目選手”が山下だという。山本由伸のいなくなったオリックスでも新エースとしての期待が大きいが、井端監督も熱視線を送る。

 年明け後、侍ジャパンの関係各所でも山下の名前が多く聞かれるようになった。これも、「次回大会に佐々木がいない」との前提によるものだろうか。

(飯山満/スポーツライター)

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