「有権者も責任取らないと」28万人を敵にまわした梅沢富美男のガーシー発言

 動画投稿サイトで人気俳優ら著名人を繰り返し脅迫したとして、暴力行為等処罰法違反(常習的脅迫)で逮捕状が出ているガーシー元参議院議員。3月23日に外務省が旅券返納命令を出し、同日放送の「ミヤネ屋」(読売テレビ)は速報でこのニュースを伝えた。
 
 スタジオでは司会の宮根誠司が「旅券を返納するということは日本に帰ってこなきゃいけないわけで、旅券返納を拒否すると失効して不法滞在になるわけですから手続き的には日本に帰ってこなきゃいけない」と述べると、元埼玉県警捜査一課の佐々木成三氏は、「どこかに出国してしまう恐れがある時にどこまで強制的に止められるか」と再び逃亡する可能性に触れた。その後、宮根は次のように述べて俳優・梅沢富美男にコメントを求めた。

「この人はドバイにいて国会議員になって『国会に何か新風を巻き起こす』みたいな、『寝てるオッサン叩き起こす』みたいなことを言ってたんですけど、結局なんだったんだろうって…」

 すると梅沢は、

「何もしなかったですね。これに入れた、票を入れてくれた有権者もちょっと責任取らないと。本当にこんなことでよく当選したなと僕は思ってるんだけど、(旅券返納命令が)どのくらい拘束力あるのかっていうのがわからないんですよ」

 と、疑問を投げかけたのだが、この「有権者も責任を」というくだりがクローズアップされると大炎上を招いてしまった。
 
「ガーシー容疑者に投票した有権者に責任を求める発言は、大きな波紋を呼びました。くしくもこの日は統一地方選の幕開けで、9道府県の知事選の告示が行われ、大阪の府知事選には現職の吉村洋文氏をはじめ6人が立候補。各自治体では投票を呼び掛けていますが、梅沢さんが有権者の『責任』について言及したことで、選挙戦に水を差すことにならなければいいのですが…。実際、SNSには『ガーシー』と書かれた投票用紙の写真とともに、《選挙が怖くなりました》とコメントするネット民もいました。梅沢さんといえば、かねてから別のテレビ番組で、増税や防衛費の増額を受けて『みんなが選挙で選んだのだから』と“自民一強”の現状に不満を漏らしていましたからね。あまり物事を考えずに投票する人を快く思っていなかったのでは…」(政治ジャーナリスト)

 昨年の参院選では28万票以上を集めて当選したガーシー容疑者。梅沢は28万人の有権者を敵にまわしてしまったのかもしれない。

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