カリスマ馬券師・亀谷敬正「プロフェッショナル血統塾」<クイーンSは短距離適性を重視>

 クイーンSの出走馬は、前走芝2000メートルから参戦する馬や芝2000メートル適性の高い血統馬が数多く出走します。しかし、芝2000メートルの適性はさほど重要ではありません。

 重要なのは芝1500メートル以下の「スピード」です。クイーンSは小回りの芝1800メートルで行われるため、一瞬の脚や小回りの流れに乗るには「スピード」が要求されるのです。

 よって「小回り適性」や「短距離適性」に優れた血統の馬が有利ですし、穴を出します。

 血統で注目は、父の国別タイプが「米国型」や「ミスタープロスペクター系の馬」です(全出走馬の国別タイプ、血統系統は亀谷HPで無料公開している「スマート出馬表」を参照してください)。
 
15年に単勝32倍(7番人気)で優勝したメイショウスザンナは、父が米国型ミスプロ系のアグネスデジタル。翌年(16年)に単勝20倍(9番人気)で優勝したマコトブリジャールも父ミスプロ系。キングカメハメハ産駒も3頭が馬券になっていますが、同種牡馬は父ミスプロ系です。

 同年に11番人気で3着のダンツキャンサーは、母父が1200メートル適性の高いサクラバクシンオー。スプリント適性の高い血を持つ馬も相性がいいレースです。同馬は前走1400メートルのオープン特別で連対。のちの障害レースでの勝利を除くと、1500メートル以下でしか勝ち星のなかった馬ですし、前述したメイショウスザンナも芝1200メートルの準オープンの勝ち馬でした。

 また、ディープインパクト産駒は、過去5年で2頭が3着以内に入っていますが、戦歴が取捨のヒントになります。3着以内に走った2頭は、いずれも1600メートル以下の勝利実績と直線が短いコース(直線が400メートル以下のコース)で勝利実績がありました。

 スピードと小回り適性を兼ね備えたディープ産駒を狙いましょう。

 今年の出走予定馬のダノングレースは、芝1500メートル勝ち馬。小回りコースの勝利実績もあり、スピードと小回り適性を兼ね備えたディープ産駒です。同じくエイシンティンクルも父がディープインパクト。芝1400メートル勝利実績も小回り実績も兼ね備えた馬です。

 メイショウショウブは、1400メートル勝ち馬。父は1600メートル以下の勝ち星比率が高いダイワメジャーで、母父は当レースに好相性のキングカメハメハです。

亀谷敬正(かめたに・たかまさ)テレビ、専門誌などでカリスマ的人気の若手血統馬券師。HPはhttp://www.k-beam.com 推奨レース、期待値の高いデータ満載の出走表も配信中。コンビニのコピー機でも予想を配信(Eプリント 亀谷で検索)。

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