明治安田生命保険が7月19日に発表した20〜50代へのアンケート調査によれば、今年の夏休みの平均予算は1世帯あたり6万8071円で、去年の調査よりも約1万6000円少なく、2006年の調査開始以来、最大の下げ幅になったという。
「今年の会社員の夏休みは最大で9連休となりますが、5月にはゴールデンウィークの10連休もあり、10月には消費増税が控えている。これに、金融庁の報告による“老後2000万円問題”も発生したことで、節約志向が高まったのではないかと考えられています」(社会部記者)
ただし一方で、JTBが4月に発表した夏休み期間の旅行動向調査の結果では、この夏に海外旅行に出かける人は299万人と、2000年以降の調査では過去最多との予測を出している。
「海外旅行に出かける人は最多になるかもしれませんが、その多くがLCC(格安航空会社)を利用しているのが実情で、海外に行くからといって、かける予算はそれほど多くはないと見られています。また、国内旅行者は減っており、海外に行かない人は自宅でゆっくり過ごすというケースが過半数を超えている。いずれにせよ財布の紐が固い夏になりそうで、プールやスーパー銭湯、ショッピングモールなどで“安近”で済ませる人が増えるかもしれません」(経済ジャーナリスト)
じっくり疲れをとる連休もいいかもしれない。
(小林洋三)