吉本興業の岡本昭彦社長のグダグダ会見から、「いつの間にか論点すり替え」「なんかバカバカしくなってきた」と、冷めた声が目立つようになってきた闇営業問題。そんな世間の空気を察知したのかはわからないが、バラエティ番組などで芸人たちが本音をポロポロこぼし始めた。
「一番の悪者が吉本興業で、契約解除問題に発展した闇営業芸人が被害者…そんな本末転倒の状況になっていましたからね。そこに松本人志や加藤浩次の『辞める』発言もあって、問題の本質がズレてしまった感があった。そんな中、世間の『論点すり替え』の声も大きくなってきたのですが、芸人サイドからも、それに近い考えのタレントが出てきたようです。例えば、タカアンドトシのタカはやたらと使われた“ファミリー”という言葉に違和感を覚えたようで、自身のインスタグラムに『ファミリーと感じたことはない』『5990人の芸人はファミリーと感じたことはないと思うけどなぁ』と綴った。一部から批判を浴びてこの投稿を削除したようですが、おそらく自分はこんな騒動とは無関係に芸人をやっているという本音だったような気がしますね」(エンタメ誌ライター)
さらに24日放送の「バイキング」(フジテレビ系)では、加藤の親友というおぎやはぎの矢作兼が、加藤について親しみを込めて「ただの一人の狂犬」「(吉本と)熟年離婚」と場を盛り上げ、それに追い打ちをかけるように、小木博之は「ドラマの番宣みたい」「俺がドラマで見る感じだと、松本さんが一番悪だったんだって」と、世間的には男気を見せたと評判の松本人志の“ラスボス説”を唱える展開に。
「もちろん笑いを取るつもりだったのでしょうが、ネット上は大盛り上がりでした。《なんでCM入るのかな〜www》《実はオレも松本が黒幕だと思ってた》《松っちゃんが出てきて事が大げさになったよね》《壮大な吉本潰しの可能性もある》《小木は背後に気をつけろ》と、松本黒幕説を小木の本音と捉えてお祭り状態になっていました」(前出・女性誌ライター)
それでも、眉間にしわを寄せながらのコメントや涙を見せられるより、少々ブラックでも笑わせてくれたほうが芸人らしい。世間の冷めた視線を感じている芸人たちが「これはヤバい」と動き始めたか?
(本多ヒロシ)