プーチンが31歳年下恋人を罵倒で食欲不振に?「愛の巣情報」漏洩に激高

 ロシアの反政府メディア「プロジェクト」が、プーチン大統領の恋人とされる元ロシア新体操国家代表選手のアリーナ・カバエワ氏がロシア各地に高額不動産を所有している、と報じたのは2月28日のこと。

 カバエワ氏は選手を引退後、与党の統一ロシアで下院議員を務めた後、ロシア最大のメディアコングロマリット、ナショナル・メディア・グループ取締役会トップに就いた、いわばプーチン氏の広告塔。そして2人の間には複数の子供がいると報じられている。

「プロジェクト」の報道によれば、カバエワ氏が今回プーチン氏からプレゼントされた物件は、シアタールームや美術館、バー、サウナなどがついた黒海が見下ろせる部屋数20室のペントハウスのほか、複数に及ぶとされる。

「この物件だけで10年前の価格で900万ポンド(約15億円)以上。さらに、プーチンはロシア北西部の保養地・ヴァルダイ湖に所有する別荘の隣に、彼女と子供たちが暮らす家を建築するよう指示し、そちらの名義は『プーチンの銀行家』と言われる、友人のオリガルヒ(大富豪)が所有する会社名義で登記されている、と報じています」(ロシアウォッチャー)

 ヴァルダイ湖にあるプーチン大統領の私邸の存在が明らかになったのは2021年。当時、プーチン氏の政敵と言われた、アレクセイ・ナワリヌイ氏(投獄中)が、この邸宅の賃貸・補修等に国の基金が使われた疑惑を追及したことがきっかけだったが、ウクライナへの侵略後には、プーチン氏はロシア国防省に命じ、ドローン攻撃などから守るために対空防衛システムを設置。現在は、大統領が指揮命令を行う軍事拠点としての役割も担っている場所だ。

 そんな場所の隣に恋人とその家族を住まわせるなど公私混同そのものだが、実は、これら豪華絢爛な物件購入を巡り、プーチンとカバエワ両氏の間にいさかいが起こっているというのである。

「これは、テレグラムの匿名チャンネル『対外情報局(SVR)の将軍』が3月1、2日に渡って伝えたもので、プーチンから豪邸をプレゼントされたカバエワが嬉しさのあまりに吹聴し、それを『プロジェクト』が掴んで記事にされたとしてプーチンが激高、カバエワ氏を怒鳴りつけたというのです。カバエワ氏が大泣きしてプーチンの怒りは何とか収まったものの、もともと健康状態に問題があると言われるプーチンは、その後激しい吐き気や頭痛を訴え、食事を抜くほどの状態になったというんです」(同)

 事実関係については明らかではないが、ロシア当局の監視下にある反政府系メディア「プロジェクト」は調査報道の信頼性が高く、これまでにもスクープを連発。一方、2020年9月に開設され登録読者38万5000人を誇る「SVRの将軍」も、政府筋を情報源とするなかなかに信憑性あるSNSツールとして知られている。

 そんな両メディアが大々的に伝えた、今回の恋人への豪華プレゼントに端を発した痴話ゲンカ騒動。これらの報道をロシア国民は、どんな思いで目にしたのだろうか…。

(灯倫太郎)

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