鳥インフル余波「焼肉きんぐ」が卵不足を逆手に取った斬新すぎるメニュー

 鳥インフルエンザの流行拡大により、深刻な卵不足が発生。かつてないほどの値上がりが起きていて、飲食店では卵メニューの販売を休止するところも続出している。そんななか、焼肉食べ放題の「焼肉きんぐ」では「トリュフ香るTKG(卵かけご飯)」を「卵抜き」で提供すると発表し、波紋を広げている。

「鳥インフルは世界各国で拡大し、農水省の発表によれば、日本国内では今シーズンの鶏などの殺処分対象羽数が1500万羽超。卵の卸売価格もここ30年で最高値となっています。その影響で『マクドナルド』では春の恒例商品となっていた『てりたまマフィン』の販売を中止。また『崎陽軒』でも『炒飯弁当』の販売を当面の間休止し、『餃子の王将』は今後一部商品の販売を休止する場合があると発表しています」(社会部記者)

 そんな中、「焼肉きんぐ」では「炙りすき焼カルビ」「【熟成三元豚】すき焼カルビ」は1回の注文につき卵1つの提供に。「ひとくち冷麺」は錦糸卵を海苔に変更、そして「【焼肉専用】韓国のり玉ごはん」「【すき焼専用】トリュフ香るTKG」では「卵抜き」を発表したのだ。

「中でも『トリュフ香るTKG』の卵抜きでの提供には驚いた人も多いようで、ネット上では《それはもはや、トリュフ香るTKGじゃなくてトリュフ香るGやん》《これが本当の卵欠けご飯というやつか》など大喜利状態になっています。卵が手に入らないから販売休止するのではなく、卵を抜いて販売してしまおうというのはなかなか斬新なアイデアですね。ネット上でもかなりバズっているので、もしかしたらむしろ注文が増えるかもしれませんよ」(フリージャーナリスト)

 すでに3月3日から提供が開始されているが、期間限定の貴重なメニューになるかもしれない。

(小林洋三)

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